猫の消息

こういうことって、あるんだ。
昔、9か月ほど一緒に暮らした4匹の猫たちの消息を知る。むろん、その飼い主の消息も。
13年か14年ぶりぐらいではないかしら。
電話で話した。なつかしい、なんてものではない。
歳月が、一瞬でふっとんだ感じだ。
4匹のうち3匹は、去年死んだらしい。17歳か18歳で。1匹だけまだ生きている。18歳。
猫たちのこと、こないだ思い出したばっかりだ。

私が結婚して、子どももいるっていったら、ものすごく驚いて喜んでくれた。
「子ども、あんたに似てるでしょう」「うん、まあ、似てる」
「変わってるでしょう」「うん、まあ、変わってる」
「あんたの子なら大丈夫よ」「なんで」
「あんたがお母さんだから」「だから、なんで」
「あんたがさ、いじめられてても、いじめられてることに気づかないような人だからよ」
なんか、泣きたいか笑いたいかわかんないような気持になって、受話器の向こうとこちらで大笑いだった。

遠くて会いに行けないが、写真送ろう。