すべれないすべりだい

昨日は母の命日。いい天気でうれしい。
勤労感謝の日なので、幼稚園休み。

どっか行く、とちびさん言うので、午後、近くの運動公園に行く。ここにすべりだいがあるのだが、アスレチックのようになっていて、ふつうの階段でなく、鎖の網をのぼるか、うんていをのぼるか、しなければならない。
つまり、ちびさんのぼれない。
春には鎖の網に足をかけて、ようやくのぼれるようになっていたのだが、途中で地面に落ちた。あのとき、地面に頬をぶつけたら、ぶつけたところの骨がどうにかなったのか、傷跡にえくぼができた。
あれ以来、またのぼれなくなった。
うんていは、頭の角度と重心がかわるところからが、こわくてのぼれない。(私もそうだったのでよくわかる)3歳くらいの子がすらすらのぼってゆくのだが。
ちびさん、それではすべるところを、逆にのぼってゆこうとしてはみたが、途中ですべり落ちてのぼれない。
攻め落とせない城みたいなすべりだい。
しばらく、すべりだいのまわりで、鎖にもたれてゆらゆらしていたが、ついに、しゃがんで地面に絵をかきはじめた。

ああ。
ここのすべりだいはむずかしいよ。幼稚園ので遊びなよ。
と言ったら、「でも幼稚園のすべりだいも、こわいんだ」と言うのだった。
ああ。

それから空き地の畑にゆく。開墾はつづいている。遠くの山の夕映えが、とてもきれいだった。