旅の仲間 春の旅2

旅の2日目、長崎を出る前に、出島、4年前に行きそびれたので、寄っていく。建物の修復をしていて、私が左官仕事をしているおじさんたちを眺めていた同じ場所で、息子は通りの電車を眺めていた。
朝昼ごはんをフードコートで食べて、駅へ。その日は大村線上のがたんごとん。
また天気がよくて、海が青くて。川棚というところ。

息子、こんな写真撮ってた。わりと歩いて、橋の上からとか、海辺に降りてとか。

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それから、ハウステンボスにいる修学旅行組の友人たちに呼ばれて、ハウステンボス駅まで行って、私を駅に置いて、約束の場所に向かうが、友人たちは追い立てられて走ってバスに乗せられていたところらしく、ニアミス。会えなかったので、走り去るバスの遠景を写していたのが、それはそれで楽しかったらしく。「修学旅行に行っていたら、絶対取れない写真」って、そりゃまあそうよね。

それからまたがたんごとんに乗って、千綿というところ。駅のすぐ前が、海。
そこで夕暮れを待つという。
なんにもないホームに、地元のおじさんいて、毎日そこにいる、自称駅長さん、らしい。ばってん、ばってん、と話しかけてきて、息子は話の内容がわかるらしい、私はわからん。(あとで翻訳してもらうと、つまり、このあたりを走るようになった新型の列車は、イカ釣り漁船というあだ名をつけられていて、地元の鉄道ファンにも評判がよろしくない)もうひとり地元のマニアなおじさん加わって、えんえん鉄道談義が続いているようだった。
そこでおじさんたちからもたらされた情報のなかに、その夕方に、不発弾らしきものが発見されて、在来線が運転見合わせ、というのがあって、このままだと、在来線で鳥栖(その日の宿)までいけないよ、という。
結局、不発弾騒ぎはなんでもなくて、在来線も運転再開したのだが、1時間に1本を待っていると、すごく遅くなるので、特急課金でゆくことにした。
1日海を眺めていて、気が晴れた。夕焼けきれいだったし。イカ釣り漁船もそれはそれでいいんじゃないの。
なんだけど、左足、脛のあたりが痛みはじめた。日頃怠けているのに、急にたくさん歩いたからかなと思いつつ、湿布をもってきたの正解、と思う。
マニアのおじさんたちに見送ってもらって千綿を出た。

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もう真っ暗だし、お腹もすいたのに、息子、鳥栖の駅で、1時間ほど、貨物を撮りたいという。私はとっととホテルに行って休みたい。ので、駅で別れた。コンビニで2人分の弁当と翌朝分のおにぎりとパンと買って、ホテルに向かったが、あたりは暗いし、道はわからんし、人に聞こうにも、人が歩いてない。
それでも、道ゆく人みかけて、その次にはコンビニで、道たしかめて、すこし遠回りしたけど、無事着いた。で、コンビニで働いていたのも、道歩いていたのも、ホテルの受付も、鳥栖で会った人みんな外国人だった。丁寧に応対してもらいました。
どういう土地柄かわかんないんだけど。

とっととご飯食べて、お風呂入って、湿布してたら、息子やって来る。彼も遠回りしたらしく。

3日目、熊本へ。朝6時には(ときにはもっと早く)起きて、何はともあれ駅へと歩く。熊本に行く前に少し寄りたいところがあるから、と息子は言って、なんにもないホームで降りる。大野下というところ。駅の横の空地で、朝ごはん。それから息子は、貨物撮ってくる、と行ってしまった。駅の待合に行くと「体力 気力 努力」という習字が貼ってあって、金栗四三ってかいてある。あの「いだてん」の金栗四三ゆかりの地らしいのだった。息子もそれは知らなかった。彼が知っていたのは、このあたりに貨物列車がきれいに撮れるポイントがある、ということ。

駅の利用者さんたちの会話がほのぼのして良き。方言、長崎とはまた違う感じ。

駅のあたりなんにもない。きれいな朝だけがあった。
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2時間待って(本読んでたらあっという間だったけど)戻ってきた息子と熊本へ。熊本城見ようよと言ったら、熊本城の次の電停で降りる。ここからの写真を撮りたかったらしく。4年前に崩れていた天守閣が、きれいになっているのを遠くから見て、またがたんごとんに乗る。阿蘇へ。

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