こはいかに。怖い蟹。
息子は正月1日から模擬試験。それでもって、自己採点を事故祭典と言うのだが、いやもうなんというか。毎回新しいスミスさん出現で、圧倒される。ケアレスミスさんね。
さすがにこの2週間は、すごい集中力で勉強してた。
私、古文だけつきあって、毎日、宇治拾遺物語いっしょに読んだのが、楽しかったです。70編くらい読んだ。コブ取りじいさんとか、わらしべ長者とか、あるから、ことのついでにYouTubeで、まんが日本むかし話を見たのが、なつかしかった。宇治拾遺物語、たぶんひとりで読んでもこんなに楽しくないと思うけど、息子と読むのが楽しかったのは、昔こんな話があって、という語りの場を再現できたからなんだろうなと、思う。よい時間をもらいました。最後に読んだのは、今ふうに言うと、コスプレとコミュ障の話だった。今は昔、は、昔は今。
宇治拾遺、こはいかに(これはどうしたことか)とか、あさまし(驚く)とか、頻出だけど、
いや、コロナ禍がまた、すごいことになって、共通テスト前だから、学校来ても来なくてもいいというふうなので、雪の木曜日は、息子も休んだ。雪なので。バス遅れるし。クラスの半分が休んだらしい。
土曜日、とうとう、試験当日。1日め。雪も溶けて、晴れてよかった。
ふと見たニュースに、驚く。東大での傷害事件。痛ましいな。
さて。
帰ってきた息子が、国語の問題がカオスだったと、見せてくれようとするが、まだ自己採点しないのだから、私も見ないことにする。間違い、見つけたくないし。事故祭典は明日。
話だけ聞く。古文は「とはずがたり」だったか。昔、学生の頃読みましたけど。人間関係ぐしゃぐしゃで心が暗くなった記憶がぼんやり。息子が言うには、読みにくいのを、時間かけて苦労してやっと読んだら、夜這いの話で、軍記ものでも説話ものでもないなら、頭がピンクの話だとはわかったけど、おまえの夜這いが、ぼくの進路と将来に関わるのかと思ったら、腹立たしかったそうで。後深草院でしたか。
笑わせてくれる。
親としてしんどいのは、経済的に余裕がないことですね。もうしわけないことですが、塾も行かず、リサイクルの制服も、もう擦り切れかかってるけれども、ほんとに、朗らかに、きみはよくがんばったと思うし、楽しい日々をありがとうという感謝の気持ちがものすごくあることは、今日のうちに書いておこう。
事故祭典の前に。怖い蟹が出てくる前に。
写真は木曜日の雪。