FREEDAM

昨日の朝、子どもが、パソコンでゲームをやらせろって、やってくる。
だめだと言ったら、「なんてこった、自由主義がいきなり治安維持法だ」とか耳元でうるさく抗議する。
相手にしないでいたら、やがてプラカードもってあらわれた。
「FREEDAM!」と「ぜったい反対!」の2つ。
コピー用紙のひよひよしたプラカードだが、あとで見たら何種類もつくっていたね。 この子ども、ほんとにおもしろい。

今日は今日で、調べごとがあるんだ、と言ってやってくる。学校の授業の研究発表の紙をもってきている。彼は、「だるま」について調べるつもりらしい。でも学校の図書室とコンピューター室で、すでに作業は終わってるんでしょ。
いや、でももっと調べたいんだ。
魂胆はわかってるんだが、それじゃあ私が台所の掃除をしている間だけ、使ってもいいよ、ってパソコンあけわたした。

さて、台所の掃除は7割終わり。ということは、見えるところはきれいに片付いた。ということは、もう終わり。あとのゴミの始末とか、見えないところとか、は後日のオプション。
その間2時間半ほど。その2時間半かけて、彼が調べたのは、
「ダルマは、サンスクリット語である」以上。

あとはずーっと、トムとジェリーのゲームしてたんだな。
ま、いいけど。ほかの宿題終わっているし、きみの自由だよ。

だけど。見る度笑ってしまうなあ。FREEDAMのプラカード。



むかし、たぶん20年近く前だけど、フィリピンにスモーキーマウンテンっていう名前の少年少女の音楽グループがあって、FREEDAMって曲を歌っていた。その曲がずっと頭のなかを流れてる。こんなの。
Smokey Mountain (performances part5)
http://www.youtube.com/watch?v=u3dQ3lwx3lQhttp://www.youtube.com/watch?v=u3dQ3lwx3lQ
「金持ちでなければ自由はないのか」っていう歌詞は、異様にリアリティがあった。

ちょうどパヤタスで、子どもたちの虐待の問題に直面したころで、
実際に権利を奪われた子どもを前にして、君たちには権利がある、って言ったって、むなしいだけだろう? って、そのころ、子どもたちのケアのために通ってくれていたアランが、言ったことを思い出す。
権利がある、といいたいなら、その権利を守る義務を負うことが必要なんだ。
誰が義務を負うんだ? 気づいてしまったひとりひとりが。

CDをもってるんだけど、どこかに埋まってる。
ユーチューブ見てたら、She has goneって曲もあった。なつかしい。
「彼女は行ってしまった、夢見ていた都会へ」
でも幸せにはならない。でももう田舎に帰ることもできない。
Smokey Mountain - She Has Gone
http://www.youtube.com/watch?v=VhBghyKk2cs

それから、パライソ。
Paraiso - Smokey Mountain
http://www.youtube.com/watch?v=O7P89qom2N4

「たった一羽の鳥の姿が心を喜びで満たしてくれる」