12月のデート♪

植物公園で、夜のライトアップをするというので、12月のデートはこれ。
遠いし、寒いし、いやだよう、と私は言ったのだが、
ぼくが全部考える、と子どもが言うので、午後、連れられてゆきました。
電車をのりついで、無料シャトルバスに乗って、たどりついた。
土曜日、子ども入園料無料、お菓子のプレゼントあり。

で、植物にはさっぱり興味がない子ども、
温室で、きれいな花だねえ、って私が声をかけても、彼はもうすでに出口にいる。見たいのはイルミネーション、食べたいのはフランクフルト。

あっという間に日が暮れて、寒い。
イルミネーションはきれいだったよ。流れ星のイルミネーションに向かって、彼は両手をあわせて、拝んでいらっしゃった。
口の周りがはやくなおりますように。
(冬になってまた皮膚炎が悪化、真っ赤になってるのだ)
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クリスマスツリーに、祝サンフレ、はサッカーが勝ったんだね、おかげでこないだ買ったインクは5パーセント値引きだった、それから恐竜さんたち。
大きな遊具には、子どもたちがすずなり、遊んでいる。
夜の公園に子どもがいっぱい、っていうのは、不思議な感じだ。
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それからまたバスに乗って、電車乗り継いで、帰る。
帰りの電車のなかで、私がうたた寝してる間に、子どもは後ろの席のおじいさんたちと仲良くなっていた。

交通費以外は、子どものおごり。フランクフルトもフライドチキンもキャンディーもポップコーンもジュースも、気前よく買ってくれた。
……あとで貯金箱のなか補充してやらねばならん。

ところで、子どもが撮った写真に写った、自分の姿を見て、声を失ったのだが、……死んだ母親がそこにいるのかと思った。
なんのことない、私が母に似てきたというだけなんだが、こないだお葬式のときに田舎から出てきた人が、いやあ、お母さんに似てきて、っていうから、父親似と思っていた私はとても意外で、そんなことないだろうと思っていたんだけど、そんなことあるなあ。
母は52歳で死んだので、それ以上年をとらない。それで私は母の晩年に近づきつつあるんだった。
でも冷静に見てみると、母のほうがずっと美人。似ていると思ったのは、もうすこしなんか、違うところだな。

ところで子ども、植物公園で100円でガラガラまわしたら、当たった。
丸い水晶のなかにサンタクロースがいて、ひっくりかえして、またひっくりかえすと、なかで雪が降るやつ。どうってことない小さな飾りものですが、子ども、去年からそれがすごく欲しかったのを(私はさりげなく無視していたのを)当てたねえ。
帰ってから、しばーらくそれを眺めまわしていたが、
「なんだ、こんな簡単な仕組みだったのか」

魔法がとけてしまったね。