記録せよ 「ぺちゃくちゃの実を食べた」

外は2日つづきの雨だが、子ども2日連続で泣かされて帰ってきた。
そんなことでいちいち泣くか、というようなことだが、いちいち泣くんである。

Sは、反省したといっては、またすぐにいじめる、ということを、くりかえすなあ。こないだ、今度泣かしたら母ちゃんにいいつけるぞ、と言ったのに、またやったから、母ちゃんにメールした。
先生には、子どもが連絡帳に自分で書いた。

「昨日と今日の下校中、SくんとMさんと、3年生のSくんに「ぺちゃくちゃの実」を食べた、とか、今日は泣かされて、「泣き虫くん」とか言って、わらいました。(ぺちゃくちゃの実を食べたと言ってわらったSくんの姉も同罪ですが)とにかく、きびしくしかっておいて下さい。よろしくお願いします。」

さて、たたかおうか。
いちいち泣くな。泣く前に、日本語の文章をきちんと書けるようになる。それから、人を訴えるときは、正確さが大事。いつどこで誰が、何を言ったか、何をしたか、きちんとノートに記録しなさい。それがきみの武器、きみのたたかいだよ。(書いたら、自分の姿も見えるしさ。)



こないだの「KY」といい、「ぺちゃくちゃの実」といい、そういう言葉をもちこむのはS姉3年生。「ぺちゃくちゃの実」って、どっかの受け売りでなく、彼女が自分で考えたんならおもしろい。
思うに、私の子どもが自由にしゃべり出したら、それを理解できる同級生はまずいない。
しゃべったおまえも悪いよ。「ぺちゃくちゃの実」を食べたって言われたからって泣くな。ぺちゃくちゃしゃべってんだから。

いちいち訴えられるSたちも、なんかなあ。きのどくだなあ。
(Sの母ちゃんから返信。Sたちしっかり叱られたらしい。)

きみの話したい話と、相手が聞きたい話はちがうって、何度言っても理解できないのだが、しょうがない。大人だって理解できてない大人がたーくさんだ。
それができるようなら、そもそもアスペルガー症候群の診断は受けてない。

自分が夢中でしゃべってる言葉が、ほんとうは全然つうじてないんだと、理解したときには、孤独を感じるだろうかなあ。

だから、絵をかいたり文章かいたり、ピアノ弾いたり、いろんなことができるようになっておきなよ。すてきなぺちゃくちゃの実ができるかもしれないよ。



毎週末の作文の宿題。何を書くか、毎回悩みの種だが、子ども、しばらくこのシリーズできりぬけるつもりらしい。

「 地図をくらべて その一
 二千七年と二千十一年の地図をもっています。今回は、そのうちの市町村合ぺいについて話します。
 たとえば、名古や市ふ近のじ目寺町のところは、新しいもので、あま市になっていました。
 ほかにも、広しまけんのつつが村やしわ村やゆ来町が、広しま市やはつ日市市やあき太田町と合ぺいしました。広しまのことは、冬休みに、ふく山市中おう図書かんでもしらべました。
「あれこれ知りすぎてしまった!」
と、言ってしまいました。
 三年生からはじめる社会科のときにやくだつと思いました。あと、じ回は、せいれいしていと市についてなので、ごきたいを。」

「」を使った文章を書け、という指示のせいだね。「あれこれ知りすぎてしまった!」と、言ってもないことを言わなければならないのはさ。