スカイツリーの券

午後学校。子ども会の役員なのだ。通学班の担当。ひきつぎと新年度の準備と、あれこれの当番決めと、それから、子どもたちも授業のあと地域に別れて登下校指導と班長決めがあるので、それに合流する。
うちはバス通学のうち3つの登校班が合同だったけど、担当の先生が、まずこの一年間の反省事項をそれぞれの班について聞いた。
集合時間と集合場所は守ってるかとか、並んで登校できてるか、とか、地域の人に挨拶してるか、とか。
するとうちの班長(女子)は言ったね。「全部出来てます」。
すると5年男子らが反撃に出た。「できてねーよ」。
登校班で並んで歩いていないのは、班長の女子なのだった。大人もつきそいするが、ひとりしかいないので小さい子たちを見るのが精一杯で、後ろのほうにずるく逃げてる班長なんかかまってられない。注意したってきかないし。それで班長のわがままに、5年男子はそうとう頭に来てたんだな。班長は小さな声で、できてません、と言い直していたが。
なんか笑ってしまったよ。
できてません、と言ったついでに、班長は、「あいさつもできてません」って言ったんだ。すると5年男子らが、叫んだ。「出来てるよ。挨拶してる奴はしてるよ。」
たしかに。「男子はよくできてるよ」とフォローしてやる。班長はじめ女子はまったくできてないが。
次期班長は現班長の弟で、これは複雑な立場である。下手なことを言うと家に帰ってからが面倒なので、黙っている。

で、子どもと一緒にバスに乗って帰る。バス停でバス待つ間に、算数の宿題していた。
連絡帳みますと、担任の書き込みあって、パンツ脱がせた野獣派たちは、先生から電話もらった親たちに、それぞれおうちで叱られたそうで、
子どもは胸をおさえて、「なんか、このあたりがすっきりした」と言う。

それで今日は、32番女子が、スカイツリーの券を、ノートやぶってつくった3枚つづりを、プレゼントしてくれたそうである。
子どもはありがとうと言って受け取ったそうである。

なかなかかわいらしい野獣派である。
一応、解決かな。

子どもと、もうひとり隣の登校班の男の子と、しりとりしながら帰った。