アフリカの地図。 
それにしても、なんでこんな疲れることしてるんだろう。
子ども、何度も気絶しながら。私、何度も叩き起こしながら。
アフリカの国名、どこにどの国があるんだか、さっぱりわかんない。色塗りにくたびれているから、すこし手伝おうかと思って、塗りはじめたら、
「そこは塗っちゃだめ」と叱られた。
そこは西サハラで、国ではないので、白いまま残すのだそうだ。「モロッコが領土にしようとしているけど、みとめられてないんだ。領土問題があるところなんだ」そうである。知らなかったよ。
色塗り手伝うのやめる。
そのあと、首都名を調べるの手伝ったけど、ママはたくさん間違うのでもう信用していないらしい、自分でいちいち地図帳見て確認していた。
「アフリカの地名って、なんかへんで笑っちゃうんだけど、アフリカの人たちは、おもしろくないのかな。ンジャメナ、とか、ンではじまるし。」
さあ、どうなんだろう。しかし、よくおぼえられるよね。
「ママ、こことここは、スペインりょうなんだけど、りょう、ってどんな漢字？」
まかせ。どこがスペイン領かは知らないが、「領」という漢字は知っている。
子ども、動物の絵は下手である。最初は「ラクダ」の絵をかくつもりが、「変なラクダ」の絵になっていた。それでもアフリカ象もかいていたが。……そのまま気絶。
ブルートレインでもいいよって言ったら、起き出してまたかいた。
話に聞いたことがある最初の人類の足跡について調べる。３６０万年前なのかあ。
「うーん、想像できないくらい昔ってことだね」
この小さいのは、３６０万年前のきみの足跡だと思うよ。
太陽が元気そうでうれしいよ。
