病変

いつ頃だろう、小学生の低学年ぐらいかな、電信柱に貼られた「日本列島改造」のビラを見て、それがとてもこわかったのを覚えてる。
日本列島の地図がのってて、日本がまるごとへんなかたちに変わっちゃうような、そんなことを連想したんだろう。おかあさん、日本はどうなっちゃうの、ってきいたような気がするけど、なにか答えてもらったという記憶はない。
田中真紀子落選ときいて、思い出したのは、あのビラのことだった。

子どもはどっからそんな知識を仕入れてくるのか、
「ママ、衆参同時選挙のときに、選挙期間中に急死した総理大臣は誰でしょう」とか、質問をしかけてくる。大平首相ですかね。そっか、あれは衆参同時選挙でしたか。いつのことだか、覚えてないけど。
「20世紀にはそういうこともあったんだね」って言う。子どもにとっては、はるか前世紀の話である。

前世紀。

私が子どものころ、田舎の選挙区って、自民、社会、共産しか選択肢がなかったような記憶だけど、そういえば旧社会党は、もうないし、その生き残りも、今回の選挙で消えてしまったんじゃないだろうか。

歳月がざざざざざっと崩れ落ちたような感じがふと。
たしかに、何か時代は終わったんだろう。

選挙。政権が変わっても、日本の病変は、もっと奥深いところにあって、どう転んだって急によくなったりはしないと思うんだよね。
悲しむこともないし、喜ぶこともないし。

でも、急に悪くなることはあるかもしれないので、政治に期待しなくても、政治を監視することは大事だと思う。



病変といえば、はじめて人間ドックというのにいって、ついでに子宮癌検診もして、病変が4つほども見つかったら、いい確率、財布を裏返しにして行ったかいもあろうというものだけど。
再検査や治療を要するというのが3つもあると面倒ではある。あとは経過観察。
いずれも深刻なものではなさそうですが、明日、病院。

まじめに治療しよう。