プールの季節

日曜は、バザー。遠方だったけど、その地域の知人が、テント半分ゆずってくれるというので、品物抱えていった。お寺のあじさい祭り。
700人ほどの人出だったらしいけれど、まあ、売れるような品物もないし、あんまり売れない。椅子が足りないので、あじさいのように辛抱強く立っていました。疲れた。
人混み、というほどでなくても、人混みが、最近ますますしんどい。

思えば、800人以上もの人混みのなかに、子どもは毎日出ていくわけです。えらいなあ。それで毎日怪我して帰る。
自分で転ぶぶんには仕方ないが、後ろから押されたりひっぱられたりで転ぶのはかなわんので、連絡帳に書こうとしたら、「かかないで、せんせいにいわないで」という。
どうやら、自分の失敗というか、恥のように感じているらしいんだな。転んだり怪我したりを。

書いたけど。それでまた転んですり傷つくって帰ってるけど。

明日から、プールがはじまる。雨かな、晴れかな。水泳セットをもってくるって書いてあるからもっていく、あー、でもぼくプール無理なんだ、どうしよう、ぼく無理だよ、と言う。
すり傷に水がしみたら痛い。お風呂のとき痛かった。それに深いところだとおぼれちゃう。
……つまり、こわいのだ。
他の子どもにとって何でもないことが、もしかしたらとても楽しみなことが、ときどきこの子にはとても怖い。
やれやれ。
プールに入るのに、靴下をぬぐのが怖くて泣き狂ったのは、3歳のときだが、基本的に三つ子の魂百までと思う。
連絡帳に書いて、と言う。なんて書いたか教えて、と言う。
検閲するのか。

はじめてのことを極端にこわがります。無理させるとパニックになります。最初の時間は見学させてください、次からがんばります、と本人も言っているので、そのようにお願いします。
万が一、やる気になっていたら、させてください。

プールな、私も泳げないけど、小学校のはじめから高校卒業するまで、ほんとつらかった。見学の理由を考えるのもつらかったし、嘘ついて見学するのも、プールに入るのも、どっちにころんでも、つらかったんだけど、なんであんなにつらかったんだろう。熱が出たら正しい理由で休めるのに、とか、考えたな。12年間もの夏を、つらい気持ちで過ごしたということが、今になって腹立たしい。

靴下を脱ぐのが怖い、というのは、幼稚園でなんとか克服したと思うんだけど、無駄な苦しみなしに、なんとか過ごして欲しいけど。

プールの季節がはじまった。

私は私で、夏休みのプール当番が憂鬱だ。小学生の親やるなんて、トラウマとのたたかいだな、まったく。