雨天順延

朝5時起きで、パパは子ども会に駆り出され、学校に運動会のテントをはりにゆく。地域ごとにテント張るらしいのだ。その後いったん門は閉鎖されて7時開門なのだが、50人ほども門の前で待ってたって。席取りするのに。
信じらんない。

私は弁当つくる。3人分。
準備できて、子どもに朝ごはん食べさせている6時半ごろ、学校から電話。雨天順延雨天順延。
お知らせはケータイの一斉メールで届くらしいのだが、私はもたないので、担任が電話をくれるのです。
それからランドセルの準備。ランドセルにはふとい鉄の輪をつけて、体操服もシューズ入れも全部ぶらさげる。でないと、バスのなかに何もかも忘れて帰ってくるもん。
子ども、弁当もって傘もって行った。しばらくして、雨ざあざあ降り出した。

午後、担任からまた電話。ああ今度は何があったのかとどきどきする。傘が、こわれたらしい。かわりに学校の傘をもたせました。
これで何本目。折れた、破れた、壊れた、なくなった。
体小さいからな、傘大きくて扱いきらないんだよな。そりゃまあわかるけど。

明日も弁当。運動会はあるのかな。なかったら水曜日。
私は学校行事で一番きらいだったのが運動会だった。1年のとき、運動会の練習がつらくて、泣いたことをおぼえている。私がすぐ泣くもんだから、居残り練習を免除してもらったことがあったな、そういえば。たしかに練習させても無駄ではあったよ。

驚いたことに、子どもは親ゆずりの不器用さにもかかわらず、走ったり体操したり踊ったり、しているらしい。
「ほっとしました」と、担任は連絡帳に書いていて、私は驚いた。
これはどうしたことだろう。さわがしいのがいやで、耳をふさいでうずくまっていた子どもはどこへ行ったのだろう。先生に抱っこされないと輪のなかにはいっていけず、練習のほとんどを脱走してさぼっていた子どもはどこへ行ったのだろう。

まあいいや。あんた楽しそうだし。

私はねむい。
運動会。明日も雨かな。