帰省の話⑦ 釣り

闘牛のあと、父と兄と、無口なほうの叔父と合流して、海へ釣りにゆく。叔父と兄が全部用意してくれているので、釣るだけ。いきなり、兄の針にカツオ(小さいの)がかかる。そのあとはしばらくかからず、それからゼンゴがいっぱいかかって、ときどき、グレがかかる。パパが鯛(小さいの)を釣った。養殖場から逃げ出してきたやつかもしれない。

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息子、なかなか釣れないので、しばらくしょんぼりだったが、グレを釣って元気になった。
台風のあとだから、釣れるかどうかわからんぞ、と言っていたが、晩ご飯には十分です。

2時間ほど釣りして、叔父さんが刺身をつくってくれている間、私たちは温泉にゆく。息子、プールで特訓。ビート板を使ってなら、息継ぎして、何十メートルも泳げるようになった。バタ足だけでよくそんなに前にすすむ。毎日坂道歩いてるだけあって、足の力はある。問題は、手を動かす、足を動かす、息継ぎする、が同時にうまくできないことで、ビート板がないと息継ぎすると沈みます。でも、前向きでよろしい。

カツオと鯛とゼンゴ(小あじ)の刺身で、父の家で晩ごはん。息子、カツオの刺身ににんにくのせて、すごい勢いで食べた。

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父の兄のひとりが、カツオ漁の船に乗ってインド洋あたりまで行く途中で、台風に巻き込まれて亡くなっている。私が生まれる数か月前のことらしい。それまで製材の仕事していたのが仕事がすくなくなったので、奥さんの里のほうのつてで船に乗ることにして、家で枕をカツオに見たてて、枕にひもをつけて、一本釣りの練習をしていたそうである。
なんか、その姿が目に浮かんでいじらしい。顔も知らない伯父さんだ。

2時間前まで泳いでいた魚さんたち、おいしかったです。