うちの鯉のぼり

5年生になって家庭科の教科書をもらってきた息子、

それに載っていた「スクランブルエッグ」をつくる、と言って、つくった。

上手にできていたよ。

たまごは、卵焼きしか食べれなかった子だが、スクランブルエッグは大丈夫になった。目玉焼きとゆでたまごと生たまごは、まだ無理らしい。

5年生になると委員会活動というのがあるらしい。広報になったっていう。

何するのってきいたら、ポスターや新聞をつくるって言う。

それでさっそく考えているのが、端午の節句について記事を書きたい。

あんなこと調べてこんなこと調べてって、なんかいろいろ考えているようだ。

ではまず企画書を書かなければ。それから取材しなければ。

すると息子、取材ノートが欲しいという。

ノートなら、拾ったのやら貰ったのやらいろいろあるが、手帳のような小さいノートがいいらしい、ごそごそ探していたら出てきたのであげた。

「それから、写真もほしいんですけど、うちに鯉のぼりはありますか」

と言う。ないよ、って言ったら、

「以前あったと思うんですけど」って言う。

そうですけど。

うちの鯉のぼりのゆくえを問うな。

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うちの鯉のぼりは、お父さんが破けて、お母さんがちぎれて、子どもは行方不明になったんです。

「えっ」

かなしいのだよ。安物だったし。

「でも、そのあと、どこかからもらったんじゃなかったですか」

ええ、お隣からもらいましたけども、それもまた、お父さんが破けて、お母さんがちぎれて、子どもは行方不明になったんです。

息子、絶句。

りっぱな鯉のぼりをあげるおうちは、このあたりもいくらもあるから、写真撮らせてもらえばいいよ。写真撮らせてくださいって、お願いしてから撮るんだよ。良心的な取材記者さんはそうするんだよ。そのときは一緒に行ってあげるよ、って言ったら、ちょっと心をもちなおしたみたいだけど。

ほんとに記事書くのかな。

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今日の午後は、雲ひとつないいい天気だった。

畑にゆく。チューリップが満開。イチゴ畑も花盛り。草とりして野蒜も摘む。

さくらんぼの花はさくらんぼの実になりかかっている。

風がそよそよ、ちょうちょがひらひら。いい季節です。

帰ってからは台所を片付けた。今日はよく働いたのだ。

でもまだ終わらない。台所やっと6分の1片付いたかなあ。この調子で1週間働いたら、ぴかぴかの台所になるはず。はずだ。

あたたかくなったので、ようやく、年に一度の大掃除にとりかかったのでしたが、ふだんさぼってるだけに、なかなか過酷。

黴と埃と油汚れ黴と埃と油汚れ黴と埃と油汚れ。

久しぶりに磨いた窓から満月見えた。近くに、小さい虫のように光っているのは、火星だって。

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