家庭訪問

家庭訪問。おかげで部屋が片付いた。

部屋の一角が、紙屑の山、になってたの。紙工作の街の廃墟、というか。

本人はもちろん、屑とも廃墟とも思ってないわけですが、

この部屋、先生に見てもらうからねって言ったら、

ようやく、街の廃墟を自分でゴミ箱につっこんでくれた。

窓際の畳に黴が生えてた。結露のせいだけど、ああもう、毎年毎年、終わりのないたたかいをする。

先生のことは、マリアと呼んだりマリオと呼んだりしているらしい。マリちゃんなんだ。まんまるな先生。

去年療育で書いてもらった診断書のコピーと「あたし研究」という自閉症スペクトラムについてのイラストの本と見てもらって、

例年通り、いくつかのことをお願いする。

マリちゃん、本に興味をもったふうだったので、貸してあげました。

息子、学校では、まじめないい子でいようと思っているらしく、

まじめないい子らしい。

ということは、特に話もないのだった。