海外送金

朝、パアラランへ送金するために、街なかの銀行に行く。
テレビ電話で、送金手続きするのだが、混んでいる。1時間待ち。
やっと順番がきたが、これがまた、長くかかる。

以前は窓口で手続きしていて、窓口の人に、いつも面倒くさそうに対応されていたんだが、あるとき、これからはテレビ電話を使ってくださいと言われて、テレビ電話で手続きしようとしたら、団体名義のキャッシュカードは使えない、個人名義のキャッシュカードしか使えないとわかり、いたしかたなく、海外送金のためだけに新しく通帳とカードをつくったのが何年前だろう。

一度登録すれば、ボタンを押すだけですんで、いちいち振込先を書かずにすむのはらくだったが、今年にはいってから、いろいろと面倒である。

送金目的はフリースクールへの寄付ということだが、それを証明できる書類が必要だと前回言われたので、会計報告を載せたニュースレターをもっていったんだけれど、それに加えて、通帳の記載も見せてくださいという。
見せると、送金の直前に30万円の入金があるのはなぜかときく。それはもちろん、この送金のために入れたのですが。
そのお金はどこから来たのですか、ときく。集まった寄付ですが。

待たされたし、おなかはすいたし、時間はかかるし(ということは駐車料金がかさむのである)ちょっときれそうになる。

つまり団体名義のカードは使えない、個人名義にしてくれというから、わざわざ口座をつくって、いちいちそこに寄付を移し替えているんです。

その30万円がどこからきたかの証明がありますか。団体名義の通帳から移し替えたのなら、そちらの通帳も見せてください、という。
団体名義の通帳からだけでなく、郵便振り替えの分も移してますが、そちらは通帳がありませんが、というと、ちょっと上司にきいてきます、といってしばらくしてもどってきて、それでも何か証明できるものを、と言う。
支払い申請書の控えならありますが。

だけど、なんだ、この煩わしさは。

テレビ電話だと、手数料も安いし、キャッシュカードだけで手続きできて簡単ですよ、って言わなかったか。

急にこんなに調べるようになったのはなぜですか。事件か何かありましたか、ときいたら、とくにはないのですが、そのような方針になりまして、という。マネーロンダリング対策らしい。
マネーロンダリング対策、というのはつまり、私がこの金を不正に手に入れて、海外に寄付を装って送って、不正とわからないようにして回収しようとしているのではないかと、疑っている、ということなわけか。もしかして。

30分かかった。駐車料金は2時間分。いつもの倍以上。

なんだかすごく不愉快だったんだが、280円のうどん食べて、考え直す。2~3か月ごとの送金の度に、テレビ電話のお姉ちゃんみずから会計監査してくれるのだと思えばいいか。

パアラランを助けてくださるみなさま、本当にありがとうございます。