月夜の電信柱

Img_3410_2 午後、お習字する、と子どもが言い出し、こないだみたいに、何時間も集中されるとしんどいなあと思いつつ、用意してやったら、今日はものの10分で飽きていた。

を書きたかっただけか、もしかして。「どんぐりと山猫」から。

せっかく出したんだから、もすこし書けよう。

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ひきつづき「どんぐりと山猫」から。
「よろしい。しずかにしろ。申しわたしだ。このなかで、いちばんえらくなくて、ばかで、めちゃくちゃで、てんでなっていなくて、あたまのつぶれたようなやつが、いちばんえらいのだ。」

子ども、あとはもう習字道具ほったらかしで、あきばこと車ならべて街をつくりはじめた。いつもと同じように、だが、いつもとちがうのは、電信柱をつくったことだ。たこ糸貼るの手伝わされたが、これが難儀で。
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気づくと夕暮れ。
残った墨かたづけるから、最後に何か書くかい。
「月夜の電信柱」ってどうだい。

「ああ、それはいいねえ。」
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そいで片付ける。10年前の墨汁がようやく空っぽ。

冬休み最後の日、それからが。
明日の準備して、たまっていた本読みと九九の暗唱して、プリントのまるつけしたらまちがいぼろぼろでてくるのを直させて、どこにいったかわかんない図書室の本をさがさせて、私は雑巾ぬってっ。