おはなしノートと青いチョッキ

週末の宿題のひとつは、おはなしノート(日記)をかくこと。こんなふう。


十月十七日 日よう日
  てつのくじらかん
 きのう、くれしのてつのくじらかんへいきました。
 まず、そうかいていがきらいというばくだんをとりのぞくようすをみました。
 そして、ほんものせんすいかんにのりました。
 はんどるやぼたんやきかいやわいやあやればあがいっぱいだったのでびっくりしました。
 そうがんきょうでとおくにあるほんもののかいじょうじえいたいのふねがみえたのもびっくりしました。


十月二十六日 火よう日
  にじ
 きょう、車でのかえりみちににじをみました。
 七つのいろがでたり、せっかくでたからうれしかったです。
 いつかひこうきでにじをさわってみたいとおもいます。



さて今日の日記。

十月三十一日 日よう日
  青いひも
 きょう、青いけいとでまちづくりのときでんせんのかわりにしました。
 まず、おかあさんのあんでるチョッキのひもをつかいました。
 それを、りびんぐのまわりにつけました。
 いたずらごころでしたが、すぐなおそうとおもいました。ひもはからみました。
 青いチョッキはおかあさんがぼくのたんじょう日のときプレゼントしようとしているはずです。



まちづくり、というのは、床いっぱいに電車やミニカーやレゴや積み木を並べることをいうのだが、はりめぐらしていた毛糸は、電線のつもりでしたか。
それにしてもこの家に「りびんぐ」があるなんて、おかあさんは全然知りませんでしたが。類推するに、きみの勉強部屋兼まちづくりの部屋兼家族の寝室兼テレビ見たり洗濯物干したりする部屋ですかね。

「いたずらどころ」と書いていたのを「いたずらごころ」だよと、訂正させましたが、もしかしたら、訂正させないほうが正しかったかも。
お食事処、というような言い方もあることだし。
「いたずらどころ、りくし」のほうが、正しいか。からんだ毛糸をほどくのは、たいへんだった。

でもできた。青いチョッキ。さっそく着ている。

編むといっても、編み方は知らないので、編み物の本も読めないし、みてもわからないので、カンだけで編む。だいたいこれくらいの幅と長さで、だいたいこれくらい目を減らして、なんとなくチョッキのかたち。
と簡単にいくはずもなく、編んだりほどいたり編んだりほどいたり、編んだりほどいたりしているうちに、あ、これでいけそう、という気がしてきて、ふむ、できたじゃないか。
青いチョッキ。
教科書に出てくるネズミのお話の、姉さんネズミが着ているのとおんなじ青いチョッキ。

去年はネズミくんの赤いチョッキをつくらせて、冬じゅう着ていたが、今年もまたネズミ。ネズミがファッションリーダーなんだな。感情移入しやすいのかな。絵本や挿絵作家さんたち、ネズミに服着せるのやめようよう。

くたびれた。
でもまにあった。
今日はかぼちゃのおばけの日。
明日は子どもの誕生日。