世界地図

マニラで、B4かA3くらいの大きさの、世界地図買った。日本だと日本が真ん中だが、これは日本が端っこ。子どもに見せてやろうと思って。30円くらいだったかな。裏は世界の国旗。これがすこし印刷がずれているけど、安いからいいや。

ところで子ども、版画をやって遊びたい、と言っていたんだが、版画で何かくの、って言ったら、地図かなあ、って言っていた、のは言っていた。
でもそのうち忘れてしまうと思っていた。
それが、この地図を見て、またにわかに、かきたくなった。
版画で、しかも文字は英語で書くって。

え? えええ?

夏休みのはじめに、一度世界地図かいたせいもあるんだろうけれど、地図の下書きかくの、はやい、はやい。アフリカの国の分割と、アジアのインドシナとインドの角度、にやや手こずるが、あれよあれよというまに、かいちゃった。

版画、といっても、そこらにあるものに、絵の具で色塗って、ぺったんぺったん押していくのである。子どもは、いろんな大きさのボタンをそれぞれの国にしてみたり…と考えていた。あれこれ用意してやる。ボタンとか割り箸とかストローとか庭の葉っぱとか。
ところが、思ったようにきれいにできない。それで、途中で投げ出しそうになるのを、励ましてやらせるのが……たいへん。

結局、発砲スチロールをてきとうな大きさにちぎって使うのがつかいやすかったかな。海は、正月飾りの松の造花を刷毛にして刷いた。

なんとか陸と海に色がついたら、子どもはここからがお楽しみで、ミニカーのバイクのタイヤに色つけて、ころころ転がして、シベリア鉄道と大陸横断鉄道。ついでにナイル川アマゾン川…。

川の名前も、世界の人が見てもわかるように、全部英語で書くっていう。
教えてって言う。
そんなのわからん、って言ったら、ぼくはわかる、って、出してきたのが、高等学校地図帳。こまかい字を読まされましたね、最初がa、次がm…。

学校で夏休みのコンクールの一覧みたいのもらってる。どれかにあてはまる作品をつくろうってことなわけだ。それで、絵のテーマを考える。お盆のふるさとの絵、とか、未来の暮らし、というようなのはあてはまらないので、平和、にするか。じゃあ船でも浮かべて、peace、ってかけばいいんじゃないのって言ったら、「いろんな国の言葉で書く」ときたもんだ。

調べる係は私。
アラビア語はどするってきいたら、それも書くっていう。
子ども、どんどん船かいていく。「インドシナはフランスが占領していたから、そのあたりにフランスの船をかこう」とか言いながら楽しそうにかいてたわ。ロケット出現。サンテグジュペリの乗っていた飛行機も出現。Img_4870 

子ども、さらに、都市のあるところに、ビルなどかきこんで、
「できた」っと満足そうでした。



しっかし。ほんとに地図好きなんだなあ。
彼が、高等学校の地図帳めくるスピードに、ちょっと感動した。

子ども、あとは、読書感想文と、リコーダーの練習をのこすばかりの夏休み。

私のほうは、何にも用事が片付いてなくって、めちやくちゃに追い詰められた気分の八月終わり。…で、逃避して、日記書いてるのさ。
約束の原稿、まだ何にも書けず。