ぶらぶら病

昨日、届いた情報ふたつ。

原子力資料情報室主催の、佐藤かずよしさん(福島県いわき市議会議員・脱原発福島ネットワーク世話人)の話。

「教育長に学校を2ヶ月間休校にするよう申し入れたけれど、専門家が安全だと言っているからと、ことわられた。専門家というのは、広島大学長崎大学の何人かのひとたち。 その人達が福島県内をまわって、安全だといいまわっている。それでは、集団訴訟が起こされたとき、教育長は責任がとれるのですかとせまった。休校にすべき。」など。

http://www.ustream.tv/channel/cnic-news

もうひとつ、講演会の動画。
ピカドンからの66年」肥田舜太郎先生講演会;3月27日

http://www.youtube.com/watch?v=-bWrlDI55ZU&playnext=1&list=PL1ACADCF81FFD27EF

肥田先生は現在94歳のお医者さん。28歳の時広島で被ばく。その後長く被ばく者の治療にあたった。

原爆投下後の患者たちの様子が生々しいです。どんなふうな症状が出て、どんなふうに死んでいったか。久しぶりにその頃の話を聞くけど。
ぶらぶら病というなつかしい言葉も出てきた。
原爆のあと、体が疲れやすく働けない人たちがたくさん出てきた。理由がわからない。被ばくした、という共通項だけあった。それをぶらぶら病と呼んだ。慢性疲労症候群というのだそうです。いま世界中で増えている。核実験などするから。この原発事故のあとにも出てくるでしょう。

同じ広島という被爆地から、まったく逆のメッセージが発信されている。



ぶらぶら病。

東京にいた頃、それから広島に戻ってからもしばらく、病気でもなく理由もなく、でも1日働くと、2日寝ないと体がもたない、というふうだった私は、ただのなまけものだが、あたり見回すと、けっこういるんだ。なまけものたち。たぶん、心か体かどっかこわれてるんだろう。そうして、世間はなまけものにやさしくない。

これからあらわれてくるかもしれない病気と原発事故との因果関係が証明されるかどうかは知らないけど、この事故は、すでにいろんな意味で人をこわしているだろう、こわしつつあるだろう、と思う。

こわれた人たちが、いじめられなければいいなと思う。