目にとまった記事(生活保護関連)

東京新聞:生活保護の扶養義務 運用厳格化を危惧 申請抑制、餓死・孤立死招く:暮らし(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/life/CK2012053102000156.html

扶養義務と生活保護制度の関係の正しい理解と冷静な議論のために
http://seikatuhogotaisaku.blog.fc2.com/blog-entry-36.html

ハートネットTV「シリーズ貧困拡大社会
(1)若者に広がる生活保護」書き起こし http://togetter.com/li/289479
(2)孤立する生活保護受給者」http://togetter.com/li/289908
(3)生活保護世帯の子どもたち」http://togetter.com/li/308139
(4)“貧困の連鎖”は断ち切れるか」 http://togetter.com/li/308141




家族に扶養義務があるというふうに、話をもっていくのはよくない。家族は愛だけで成り立っているわけではないからね。

私の知っている夫婦は、体も悪くて、適当な仕事もなくて、それでも役所からは、これだけ親戚がいるのだから、毎月いくらずつ出してもらえれば暮らせるだろう、と保護の申請を却下された。
でも実際、決して裕福ではない何軒もの親戚に頭を下げながら生きつづけるなんて、しんどいことで、そんな思いするくらいなら、餓死したほうがましだと思うほどだわ。
結局、その人たちは故郷を捨てて、娘さんのいる街で、議員に口ききしてもらって、生活保護を受給できるようになったんだけれど、そうでなかったら、きっともう死んでいると思う。



国会議員が、個人を標的にして、プライバシーを晒させるなんて、堕ちたもんだと思うけど、それに乗じて、政府が受給の条件を厳しくするとか、金額を引き下げるとか言い出すのも、腐ってると思うけど、そういうなりゆきは、生きづらい人間を増やすことにしかならんでしょう。もう支離滅裂だと思う。
仕事も家もなくして、生活保護でなんとか生活をつないでいる、震災の避難者たちもまだまだ多いこの時期に。

どこの公園にどんな廃材でどんな家をつくってもいい、不法占拠も大目に見るしスラムができてもいい、というふうに大らかな社会に変わっていくのでなければ、生活保護の制度を、これ以上厳しくしてはいけないと思う。スラムで助け合って生きていくということのできない日本社会で、追い詰められたら、死ぬよりしょうがなくなるもん。



こないだパパは、わがままな子どもを叱りとばしていたが。
「ぎりっぎりっで生きてるんだからな。ふざけてたら、死ぬぞ。」

ほんとになあ。見渡す限り、ぎりっぎりの生存者たち。