夏の畑

梅雨が明けたら、いきなりかんかん照り。

暑がりのパパは、すぐにクーラーを入れる。暑いといらいらしてどうしようもないらしい。一緒にいると私は凍える。長袖のシャツを出す。わざわざ冷たくした部屋で、わざわざ長袖を着ているという理不尽が腹立たしくなったので、長袖着たまま、外に出て畑に行く。これは半袖だと虫に食われてすごいことになるため。

畑はもういろんなものが繁ってわけわかんない。こないだニンニクを収穫したあとのところに、ネギ坊主からとったネギを撒いた。じゃがいも収穫。お隣にすこしあげる。キュウリとピーマンとミニトマトもすこしずつ採れ始めた。セロリは巨大なお化けになって倒れたが、別のところから新しいのが育ってる。枝豆、たくさん実がついている。太るのを待つだけ。ふきは、飽きるほど食べた。春に花が咲いたあとの水菜を投げ捨てていたところから、種が芽吹いて、たくさん生えてきている。植えた記憶のないレタスも育ってる。

植わっているのは野菜だけではない。
ひまわりが大きくなってきた。つぼみができてる。ふうせんかずらは、畑の一角に密集している。ネットをはればみどりのカーテンになるんだろうが、そんなことはしないので、ものすごい数がただもうぐちゃぐちゃにひしめいている。あさがおがまた、トマトの枝やら雑草やら、かぼちゃのつるやら、なんにでもからまりながら、畑をおおう勢いなもんで、どこにどんな野菜が植わってるか、私しか見つけ出せまいよ。あさがお、最初の一輪が咲いた。おしろい花も去年の種から勝手にひしめきながら生えていて、夕方の畑は、子どもの頃の路地の匂いがする。
いちご畑を拡張するのに、ヨモギが密集していたところを耕したんだが、またヨモギが生えてきている。ただの雑草扱いするのももったいないので、半分はもって帰ってつかうことにして、半分は、抜いて乾かした雑草と一緒に畑にまく。虫よけにならないかな。
畑、蚊がすごいので、あんまり長くいられない。繁りっぱなしのカヤは、私の背よりはるかに高い。

じゃがいも、ミニトマト、水菜、レタス、大葉、ねぎ、ヨモギ、採って帰る。
晩御飯のみそ汁によもぎすこし入れたら、すごい匂いになった。でも美味。
でも子どもには不評。具のわかめしか食べてくれん。
さてよもぎの使い道、干してお茶にしよ。ついでに庭のドクダミもお茶にしよ。ドクダミ茶をよろこんでくれた知人のお婆さんが生きてるときは、よくつくったんだけど。
ヨモギも乳酸菌発酵させられるらしいので、つくることにする。まず塩と砂糖まぶして漬けものにする。でてきた液をペットボトルに入れて発酵させるらしい。できたら、トイレの消臭と畑の土に撒こうっと。畑の一角、枯葉と小枝と雑草をつみあげている。そのうち土になるはず。

ちなみに、米のとぎ汁乳酸菌は、すごい重宝。洗剤を使わなくていいので、家事がストレスでないというか、嘘みたいに気が楽になった。台所の油汚れも風呂場の壁のカビも、すっかり解消。まあ、でもあんまりなところがすこしましになっただけで、全体的に家のなかがきれいであるとか、私がまじめに家事をするようになったとか、いうことではもちろんない。