夕方、冬の庭が幻想的。
息子だが。なんていえばいいか。
夜、お風呂に入る前に、ママの膝に乗って抱きついて、「しりとり」と囁く。それからしばらくしりとりしないと、気がすまない。「シリコンバレー」ぐらいなら私もまだわかるのだが、最近は聞いたことのないカタカナが混ざる。自動車とか都市設計とかなんかそんなとこだが、なんか、騙されたような気がしたりする。そいで、しりとりやめさせて、ようやく膝から引き剥がすと、それから裸になって、なぜかカエル跳びしながら、風呂場にぴょんぴょん跳んでいくんである。
しばらくすると風呂のなかから、「フリーダーム、フリーダーム♪」と歌う声が聞こえてくる。
……謎だ。謎だよ。
