向かいの森の新緑。外に出ると、酸素がたくさんでぼうっとする。今日もいい天気でした。
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若葉のころ
http://www.youtube.com/watch?v=tRWK90QFamw
私の遠い記憶のなかでは、映画のなかの子どもたちは、お兄さんお姉さんに見えていたんですけどね。
愛は死なないだろう。でも私たちは泣くだろう。
☆
昨日は朝から参観日で、学校行ってきた。
自己紹介カードによると、息子の今年の目標は計算ミスをしないことらしい。字をきれいに書けば、計算ミスは半分に減ると思うよ。ノートの字がくずれていたら注意してやってくださいと先生にお願いして帰る。
いつも面白い話をしてくれますよ、って先生いってましたが、何を話したの?
ってきいたら、
「たとえば、ストローを細工して、牛乳パックをストローでもちあげてみせてあげたり」って、
どこが面白いかわかりませんけど。
さて。
「ぼくはいつか農場をやりたい」と息子が言い出した。
ゲームでそんなのがあるらしい。
「ブルーベリーを植えて、牛を2頭飼うんです」って、
夕方、畑で水やりしてたら、やって来て言うんだが、この狭い畑で言われても。
っていうか、全然働かない人に、言われても。
「どこに植えましょうか、ブルーベリー」って言う。本当に植えるのか。
あいているところは、建築資材が捨ててあって使えないし、植えるとしたら、ここしかないんだけど、そこには、拾った小石がごろごろ積んである。
この石を拾って、別のところに動かしたら、ここに植えられるよ、
と言ったら、そうする、と言ったが、
それで今日の夕方、一緒に畑に行ったら、
「ママ、蟻がいる」と言う。
え?
もちろん蟻はいるだろうが。
蟻がいるから石にさわれない、というのであった。
……農場の夢はあきらめたほうがいい。
蟻にさわらないように、触られないように、一つずつ拾っていく。そんなかったるいことやっていて、仕事は終わらないって。とにかく石拾ってどかさないと、植えないからな。
「ママ、生類憐みの令のことはどう思うの」とくる。
ブタも牛も鶏も食べてるのに、手遅れだよ。
そういえば以前みた映画、「セブンイヤーズ・イン・チベット」だっけ、ラサを訪れた西洋人が、少年のダライ・ラマに言われて映画館をつくったんだっけか。みんなが、殺生をしないために蟻をよけて作業するから、作業が全然はかどらないっていう場面があったっけね。
それから、また言う。
「もし蟻をつぶしてしまって、蟻が復讐にきたらどうしよう」。
私は出てきたムカデを八つ裂きにしましたが。ムカデ復讐にきたら、こわいけど。
蟻は復讐に来ないよ。
「だって、蟻が怒って、わっとやってきて、一瞬でぼくが骨になるってことも、あるかもしれないじゃないか」
なにかの本かまんがでそんな場面があったのか。
そういう蟻もいるかもしれないけど、ここの蟻はそんなことしません。
だんだん日暮れが近づいてくる。
とにかく石を動かして、そこを耕さないと、ブルーベリー植えないからね。
息子、バケツに一個ずつ拾って入れていたが、とうとう思いついた。熊手でバケツのなかに掻きいれればいい。それからやっと、作業は作業らしくなり、積みあげた小石の隙間から地面が見えてきた。
今日はここまで。
夢を現実にするためには、まっとうな努力や、まっとうな労働がいるんだということを、この子どもはまっとうに理解できるのか、私はすごく不安だ。
で、ブルーベリーの苗木って、いつごろ植えるもんだろうか。