かるた

お正月には、百人一首する。
休み明けの国語のテストの範囲のなかにも百人一首はあって、71番目から85番目。息子はおおかたおぼえているけど、このあたりは、あやふやなのもありそうだ。試験前には復習しなさいね。
読み札はCDが読んでくれるのだが、うちの機械ではランダム再生できないときたもんだ、
1番目、天智天皇、秋の田の・・・から順番に読んでくれるわね。
源平でやりましたけれども、
百人一首を息子に教えたのは私なので、彼が何をするのかもよくわかって、もう、いやですね。好きな札まで一緒だったりする。
私は衰えている。
確実に衰えている。まだ負けないけど。
息子、最初は調子よかった。勝てるつもりでいて、でもだんだん負けそうになり、負けが確実になったあたりで、札を一度に払う、という荒業に出たが、払っただけで、取らなければいけない札が何だったかわからなくなっているというまぬけぶりで、もう、笑える。
10枚差ぐらいだったけど、勝ちは勝ち、まず気分がいい。

百人一首は、恋の歌が多いよね」と言う。「ぼく、なんとなく気持ちがわかる」という息子の感情生活には、立ち入りたくないな。

教科書で短歌とか出てきたのかな、わかんないんだけど、「与謝野晶子がこわいんだよ」などと言う。なんでも、電子辞書には、歌を読んでる歌人の声まではいっているそうで、「聞かせてあげるよ、おばあさんの声でふるえてるんだよ」って。
北原白秋もありまして、これはもう歌を歌ってる感じでしたけれども、
こんなの聞いて面白い? って聞いたら、面白いそうでした。
けらけら笑ってる様子見てると、たぶん、ピコ太郎が面白いのと同じ感覚なんだろな。
真似して読むな。おかしすぎる。

歌誌「未来」が届いていて、そこらに置いといたら、息子が見ていた。そんなの見て面白い?って聞いたら「面白いよ」って言う。
うそだろ。何が書いてあるかわかんない、ぐらいが健全というものだよ。
読まなくていいよ。思わず取り上げてしまった。
こっちに来るな、と思う。絶対来るな。

2日は箱根駅伝見ながら、マフラー交互に編んだ。108センチ。