聖者の行進

昨日。インフルエンザから回復した子どもは学校へ。かわりにパパが、体が痛い熱っぽいと言って寝る。
頭のなかを、ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいた♪ が流れる。
グローリグローリハレルーヤ 心は進軍だ♪

午後、参観日で学校に行く。
気づいたのだが、小学校、学芸会とか学習発表会というものがない。週休二日になって時間が足りなくなったせいかな。それでなのか、学年最後の参観日は、個人発表会。ひとりひとり前に出て、自分ができるようになったことを披露する。クラスの半分くらいは縄跳び。いろんな技があるもんだ。あと習字とか理科の実験とかかけ算とかパソコンのローマ字打ちとか、俳句や百人一首の暗唱とか。百人一首の暗唱した女の子が、緊張して必死なんだね、上の句と下の句をちぐはぐにくっつけて暗唱するのが楽しかった。
私の子は、自分で俳句をつくってそれを紙にマジックで書いて見せた。
一番後ろの席で、つまり私の目の前にいたから、鉛筆の下書きが見えた。余計なこととは思いつつ、言った。字、間違ってるよ。樹液の樹という字と液という字。あわてて直すのがまた間違っていたりしたが。3回目くらいに正しい字にたどりついた。で、発表。

  木に登り樹液を吸い取る甲虫

なんか理科の教科書の写真の説明みたいだな。
それから全員で、聖者の行進をリコーダーの二重奏で吹いたのが、素敵だったよ。子どもは、昔私が小学校の頃に使っていたリコーダーを、噛み跡だらけのリコーダーを、さらに噛み跡を増やしながら使っている。

そのあと懇談会。4年生になるまでに自分でできるようになっておきたい生活習慣のチェック表もらって記入したら、女の子たちのお母さんが、○や◎ばっかりつけているのに驚いた。そうか。この年頃の女の子は、すでにしっかりもののおばさんと化しつつあるわけだ。そりゃかなわないな。
うちはみごとに×ばっかり。朝ご飯食べるのとあいさつするは◎。あとは時間割も宿題も片付けも歯磨きも、何から何まで声かけしないと、やらないね。ひとりでほっといたら、すべてを忘れていつまでも自分の世界で遊んでいる。
ふわふわと、心は雲の上あたりにいるんである。しあわせそうだけどさ。それを、やれ宿題だのごはんだの、片づけろとか寝なさいとか、いちいちじゃまして悪いなと思うけどさ。
地上で生きる自覚、みたいなのはいつ頃できるもんだろうなあ。

学校ではなんとかやってる……か?
教室の子どもの机の引き出しにぐちゃぐちゃつっこんであるゴミと忘れ物をもって帰る。ほんっとにぐちゃぐちゃ。