星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

欲しがりません、勝つまでは

突然インターネットがつながらなくなって、それまでもいろいろ不具合あるのをだましだまし使っているふうだったから、ついにだめかなあと思いつつ、必要な写真や資料や原稿などあれこれつっこんであるのを、退避させようとして、あまりにたくさんで、全然整理できてなくて、どうしたらいいのか、茫然としていたら、ほんのさっき、またふいにインターネットがつながった。
つながらなくなった理由も、つながった理由もさっぱりわからないが、ほっとした。ということはまだこのパソコン大丈夫か。



宿題に飽きた息子が、高校日本史の資料集を読みだした。地図帳と歴史資料集は彼の愛読書。
「ねえ、ママ。欲しがりません、勝つまでは、っていうのがあったでしょう」と話しかけてくる。
「思うんだけど、日本は戦争に負けたよね。勝ってないんだから、欲しがりません、勝つまでは、はいまも有効なんじゃないかな」
おお。
それはきみ、すばらしいことに気づいたね。そのとおりだと思うよ。
ぼくはチョコパンを欲しがりません、ぼくはアイスクリームも欲しがりません、っていうのでいいんじゃないかな。
すると、「えええ、それは違う」と涙目。
いや、ちがわないって。

息子、何日か前に学校から帰って食べようと思っていたチョコパンを、学校に行っている間にママに食べられていた。それを泣くし怒るし、いつまでもぐずぐず言うし。
それで私は言ってやったのだった。あのさ、おまえ、女の子に嫌われるよ。しつこくてぐずぐず言ってママをうんざりさせるってことは、たいていの女の子もうんざりするってことだよ。
すると効果てきめん、黙るのであった。それで、今日はあとでアイスクリーム出してあげるよって話で和解してたんだけどね。

おもしろいなあ。出してあげたけど。アイスクリーム。


リルケの詩を思い出した。15歳のときに読んで、私その一行にしがみついて生きてきたような気がしてる。
「存在しよう! と心に決めた以上、この世に欠乏があるなどという迷いに陥るな」
オルフォイスへのソネット
いつか、教えてあげる。