もったいない、けど

 数日ぶりに晴れ。掃除は、はじめてみれば終わりがない。どこかで妥協してやめるしかないのだが、まだ妥協できるほどきれいになっていない。ので、今日もこれから掃除。
 昔、母は、捨てるのはもったいないからと言って包装紙の1枚も捨てずにとっていた。棚の隅に、きれいに折りたたんでおいてあって、学校の工作のときに使ったりした。包装紙の花の模様を切り取って、ダンボールでつくったボンボン時計の、振り子のところに貼ったことなど覚えている。近所の人たちも、子どもの工作に必要となると、うちにきて、なにかいい紙ない? と探していたりした。
 捨てるのはもったいないので、私もあれこれためこんでしまうのだが、それでは片付かない、というジレンマ。もったいないからとっておく、ということができるのは、片付け上手な人に限ると思う。それでもう、思い切って捨てた。
 いつか子どもの工作になるかもしれなかったダンボールの山、60歳か70歳になったら着る気になるかもしれなかった古着の山(もらえるものはなんでももらっておいたのだ。リサイクルショップには大きなふくろ3つ分をもっていって、290円にしかならなかった。ふくろ2つ分はひきとってもらえず、もってかえった)。それから、賞味期限をとっくにすぎた、瓶詰め、缶詰め、調味料の類。捨てただけでも、ずいぶんすっきりした。