床下探検隊

きのう、年に一度の床下の定期点検。シロアリ対策ですね。
いつも3月頃なのに、今年ははやいなあと、きいたら、去年暖冬で、ハネアリがたくさん発生して大変だったので、今年ははやくから仕事にとりかかることにしたのだそう。

さて、床下点検。去年まで、パパは私には黙っていたらしい(だって金ないし、壊れるまでにはなんとかなる気がしていたし)、床下のコンクリートの亀裂はすでに発見されていたのだ。

海砂は、なかの塩が抜けるにつれて、もろくなってゆくのらしい。鉄は錆びると膨張するのらしい。

まあね、ひどい家なんだけど、傾いているし、壁ははげているし、床は沈むし、資産価値はゼロ、取り壊しの費用分、土地代が安くなったみたいな家なんだけど、あと10年はもつでしょう、そうね10年暮らせればいいわね、毎月家賃払うよりはずっと安くつくわよ、みたいなことで住み始めて、あっというまにそろそろ7年。
壊れるまでには、建て替えるか住み替えるかできるだろうと思っていたのは昔の夢、それができそうもない現実を考えると、この状態で床下放っておくのはまずいなあと、昔、土木の関係の仕事をしたパパは、業者に言われるまでもなく思ったらしく、「もし家壊れたら、どうする」ときいてきた。つまり、パパはお金がないので、私に工面を打診しているんだった!!!

抵抗は無駄なことだとじゃりじゃりとコンクリートをかじりはじめた(野樹かずみ)

しばらく前に夢でコンクリートをかじっていて、それがじゃりじゃりとかじれるのが、不思議だったんだけど、あのコンクリートは、うちの床下のコンクリートだったのかな。

ああ、私の必死のへそくり、ごっそり消える。