我が道を行く

生活時間をなんとかしましょう、と療育センターのクラスで言われ続けていて、夏から秋頃は早寝早起きがんばってみた。が、寒くなってきて、またなしくずし。毎日の生活リズム表を、毎週のクラスに提出する勇気のない私だ。

それで昨夜も、夜10時になってまだ寝ていないちびさん、寝る用意をしながらなんとなくテレビをみた私。「エジソンの母」をやっていた。男の子が、家で、ピタゴラ装置を作っている! 
ビー玉が、いろんな複雑な仕組みの装置をころころ転がっていくやつ。
のけぞった。ちょうどちびさん、はみがきしていて、見ていなかったけど、この場面を、見せてはいけない。「ピタゴラそうち、いるのおおおお」とまた泣いてうるさくなる。

最近一番お気に入りのDVDがピタゴラ装置の。
「ママ、ピタゴラそうち、ほしいの、つくるの、つくって」
って、あたしはできません。
「つくるんだっばああああああ」
「できないんだってばあああ」
みたいなやりとりがつづいている。

ときどき「我が道を行く」とか言うから、なにかと思ったら、ピタゴラ装置の本(DVDブック)のなかにあった。漢字読んでるし。

エジソンの男の子、発表会でひとり歌わないで、突然走りだす。
ちびさんもきっとこんなふうだろうな、と思う。

音楽教室、3月に発表会があるんだって。
それで、クラス3人いるんだけど、前に並んで歌を歌って、という練習をしているんだが、ちびさん歌うどころか、並んで立つ、ということができない。ママにしがみついたり、すわりこんだり、寝転んだり、走りだしたり、「立つ」という以外のことをいろいろする。

たぶん、50分のうち、先生の指示通りのことができているのは、5分くらい、なのだが、ちびさん、それでも「おんがくきょうしつたのしいの、つづけるの」というんである。

自閉症のことはあらかじめ言ってあって、今のところ問題はないんだが、これから大きくなってきて、自分勝手な行動を抑えらずに、他の友だちの迷惑になるようになったら、しんどいなあ。ま、本人がやりたいうちは、教室のほうから、やめてくださいと言われないうちは、行くかなあ。

教室のあときいてみる。
「今日は、がんばったの?」「がんばってない」
「まじめにした?」「まじめにしてない」
こういう正直なところは、ほんと立派だと思う。