不法投棄

パヤタスについての記事です。
「中古家電解体」の問題。

【次々と運び込まれる中古テレビやパソコン、プラスチックや導線が燃え異臭が漂う。日本から「再使用品」名目で有害廃棄物の流入が明らかになったフィリピンの海の玄関口、マニラ港近くにあるゴミ投棄場「セーバー」に隣接する空き地では、子供らが金属を取り出して生計を立てている。日本から輸出された中古家電が、貧しい人々の健康をむしばむ。
 「導線を燃やすと目まいがして鼻が痛くなる。でもお金が必要だから仕方がないんだ」。弟と2人でやってきたロリー・セサイグ君(13)。
(略)
 マニラ最大のごみ投棄場「パヤタス」。「日本製の中古テレビを満載したトラックが昨年12月まで頻繁に来ていたよ」。管理委員会関係者が話す。テレビは有価物を収集する人々がその場で解体し外部の業者に売っている。ごみの中から手袋を見つけられない場合、作業はすべて素手だ。
 パヤタスでは昨年12月、テレビの投棄が規制された。だが、部品を業者に売っている男性は「今でもテレビの部品は私1人でも1日100キロぐらい集められる」と話した。
 フィリピンでは多くの処理業者が日本との経済連携協定(EPA)による収入増を見込んでいる。業者の間では「不法投棄の廃棄物も増えるだろう」との指摘が多く、日本に対し処理施設の整備を求める声も強まりそうだ。】(マニラ 共同)

http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200803310002a.nwc


ゴミ山周辺の集落で、テレビのある家があると、私の知る限り、ゴミのなかから拾ったものを、なんとか修理して使っているのだった。夕方、どこかの家でテレビがつけられると、近所の子どもたちが、狭い路地まであふれて、見ていた。白黒のザーザーいう画面のなかをスーパーマンがとんでいたりした。