一字消し

息子が持って帰った学級通信、一文字だけがホワイトで消されて、書き直されてある。◯✕君の、◯の文字。クラスに◯✕君っていたっけ。不審に思って聞くと、「いない」と言う。
今回の学級通信のテーマは「親切」。親切にしてもらったり、したりしたことについての生徒のメモで構成されている。そのなかに、◯✕君は落としたものをすぐに拾ってくれる、という記事があり、◯✕君は、紙面で唯一の個人名。
実は、と息子が言う。それ、ぼくの名前だったんだ。
つまり、学級通信に自分の名前があるのを見て、恥ずかしさに耐えられず、ホワイトで一文字消して、別の名前にした、というわけ。
他の人の学級通信の文字までは消せないわけだから、まったく意味のない行為だが、気持ちはよくわかる。
笑ってしまった。
学校のお便り、たくさんすぎるので、ほとんど捨てるが、これは保存っと。

最近、彼は英語の宿題が楽しくてならない。今年の英語の先生は、鉄道ファンらしいよ、という噂を先輩から聞いた息子、ノートの隅に電車の絵をかいてみた。すると、「221系」とか先生が書き込んでいた。当たり、と◯付けしている息子…。オタクたちの呼吸はわからん・・・。
さてそれで、1日1ページの英語の宿題に、電車の話をえんえんと書きはじめた。北海道を走っているやつから。
今日はどの路線の話にしようかと、iPadで調べ始めると、それが面白いので、あっちを見たりこっちを見たりで、1ページの作文に何時間かかるかって話だが。

小学校の頃は、あんまり雑な字だと、ノートを破ってあげましたが、いまはさすがに、こんだけ苦労して書いたものを破るのもどうかと思って、我慢しているけど、読みにくい乱雑な字は、ほんとに腹立たしいので、あんまりノート見ない。
毎日チェックして、つづりの間違い直してやったりしている先生って、すごいと思うわ。

新しいクラスで友だちもできて、息子はいまのところ、平穏無事な学校生活。Cimg7797






窓の外は薔薇の花。鳥の鳴き声。
連日、畑の草ひき、草刈り、ふいに甘い匂いがして、スイカズラが咲いているのに気づいた。花が咲いていると、雑草とはいえ抜くのがためらわれる。そうして手に負えなくなるんだけど、いま、いちご畑に咲いてる黄色い花は母子草。
勝手に育っているフキは、近所のおばあさんが抜いてゆく。フキが好きということだが、ほんとに好きなんだと思うわ。数日おきに来ている気配。フキが減った分、雑草が茂りはじめたので、そのあたりも刈った。
いちご、木曜日54個、金曜日77個、土曜日38個。だんだん小さく少なくなってきて、季節も変わる。

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