トランポリンと帰ってこない電車

いい天気。近所のおばあちゃんを車にのせてお出かけ。

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野菜が高いから、もう自分の庭で育てようと思う、というので、畑の土を買いにホームセンターに。つられて、私も土と苗を買う。
しかし畑は草だらけでどうにもならないのだから、何か植えるどころではない。とにかく草ひき。さつまいもの葉っぱが元気。野菜高いから葉ものは買わずに帰ったが、しばらくイモの葉っぱでなんとかなりそうじゃん。
キュウリとオクラとモロヘイア収穫。雑草のすきまにコスモス咲いている。



「君が僕の息子について教えてくれたこと」

http://www4.nhk.or.jp/P3229/

夜、録画しといたのを見る。この本(「自閉症の僕が跳びはねる理由」)の作者の最新刊、たまさか見かけて先日買ったんだよね。私はまだ読んでないんだけど、パパがぱらぱら読んで、言った。「なんで、こんなあたりまえのこと書いて、本になるのか」

それで、番組見ていたら、これはこういうことだよ、と番組で青年が話すより先にパパが喋る。タイヤが回るのが好きとか、跳びはねるのとか、うんうんと共感しているうちの男の子たちふたり。

息子が、学校から帰って宿題する前に、それから宿題しながらも、畳の上や机の上でミニカーを走らせて遊ぶのも、まあ仕方がないのだ。彼は学校以外は、どこへ行くのでも鞄の中にお守りのようにミニカーを数台入れている。
でもそれで、小さい子たちがいると、貸してあげたり一緒に遊んであげたりできるようになって、ミニカーもってたかいがあったね、って言うとうれしそうにしてる。ダウン症の小さい子と上手に遊んでいたこともあった。
いつまでミニカーがいるのかなと思っていたが、覚悟しよう、ずっといるのだろう。

テレビ見ている横で、息子は線路ひいて電車走らせて遊んでいる。パパが左の耳のほうで喋り、右の耳のほうでは電車が走って、テレビがしゃべって、わけわかんない。

息子も跳びはねる子だが、パパも跳びはねる子だったらしい。ふうん、と聞いていて、
突然、私は思い出した。2歳下の弟の通っていた保育園にトランポリンがあった。それではじめて遊んだとき、すごい快感だった。まわりにいた子たちが飽きてだれもいなくなったあとも、ひとりでずっと跳んでいた。これなら何時間でも跳んでいられると思って、跳んでいたかった。そんなにたくさんそこで遊ぶ機会はなかったんだけど、そうよ、それからしばらく強烈に憧れていた。トランポリン。

息子、頭のなかで、何か思い出したのだ。
「ママ、行ったまま、帰ってこない電車のことなんだけど……」
いま、ママはテレビをみてるからお話はあとで、って言っても無駄で、懲りずに小さな声で話しつづける。相手が聞いてるかどうかは関係ないのである、関心があるかどうかも関係ないのである、脈絡もないが、頭に浮かんできたことを、とにかく話す。そうしないと落ち着かないのだ。気持ちは痛いほどよくわかる。

それで、テレビが喋り、パパと息子が喋り、だから誰が何を喋ったか、結局私はよくわかんないのだが、まるごと自閉症スペクトラムだから、まあいいや。とても気持ちのいい番組だった。たくさんの自閉症の子のお母さんが泣いて、それからうれしくなったと思う。