ランパスたいちょうとコーヒーテーブルのゆうれい 1

はじまりました。新しい自由ノートに、新しいお話。
新しい、といっても、以前ケーブルテレビで見ていた(いまは時間帯が変わって見れなくなった)アニメの再現のようですが。


タイトル
「キャンプ・ラズロ ランパスたいちょうとコーヒーテーブルのゆうれい」

「1946年、ハワイのとなりにインゲンまめキャンプがあった。」
(島ふたつ、ハワイとインゲンまめキャンプの絵)

「これぞ、ランパスたいちょうのいえ。」(家の絵)
「さて、へやの中を見てみましょう。」(廊下とドアの絵)
「とをあけると……。」(ドアの絵)
(部屋の中、鏡やテーブルの絵)
「いいえ、へやはそんなにたのしくありません。だってコーヒーテーブルがあるから……。」

「この目玉は、ランパスたいちょうの小ぶん、スインクマンです。」
(絵。目玉ふたつ。小ぶんは、もちろん、子ぶんのまちがい)
「このハナは、ジャリーごやのゾウ、ラージです。」
(鼻の絵)

「その二人は、ランパスたいちょうのいえでいっしょにすごそうとしたら、ようすがへん。だから、右を見てください。→」
(左を見て下さい、のまちがい。左ページに、部屋の絵。ベッドがふたつ。鏡とたんす。)

「「おやすみ、スインクマン。」「おやすみ、ラージ。」」
「カチッ」

「さて、つぎのあさ、
ドン
「だれがたんすでドアをとおせんぼしたんだ?」
「だれがドアのよこにかがみなんかおいたんだ?」
二人が首をかしげていると……。」
(たんすと鏡の絵)

(ベッドとコーヒーテーブルの絵)
「コトコトという音で、コーヒーテーブルがうごいたではありませんか。」

「ランパスたいちょうが目をさまして言いました。
「コトコトうるさいな。リビングからきこえるんだけど。」
リビングに入りこむと、
コーヒーテーブルがラージとスインクマンをおい出し、ランパスたいちょうをコーヒーテーブルの足のかわりにしました。」

「で、ラージとスインクマンは二人でくらしましたとさ。」
(おしまい、とかいて、しまい、を鉛筆で黒く塗りつぶす絵をかいて)
「ち、ちがうって。」(というふきだし)

「と、いうのも、ランパスたいちょうの手と足がしびれて、ロケットのように、へやを回って止まったらヘトヘト。
「ワハハハハハハ。」
二人はわらってしまいました。」

「でも、コーヒーテーブルはまたカンカン。
こんどはランパスたいちょうをおいだしました。」

「でも、ドンという音で本にかいてある字がきえていくではありませんか。」(ここの部分、文字がところどころ消えている)



1日目、ここまで。学校の休み時間に書くんだな。
で、5分、10分の休み時間でこれだけ書ける子が、ほんの10分ですみそうな国語と算数の宿題を前に、1時間すわって、なんにもすんでなかったり、するんだな。横につきっきりで声かけていないと、すぐに頭がどっかいっちゃうんだ。ビー玉みたいにころがってちゃうんだ。

「ママ、おこんないでよ。ママおこったら、ぼくとママをつないでるハートはきれちゃうんだからね。あーあ、きれちゃった。」
と最近は逆切れする。それから修復にかかる。
「でも、ママがキスしてくれたら、ハートはまたつながるんだ」

毎日5回ぐらいはハートがきれて、毎日10回ぐらいはキスしてつなぎあわせてる。

楽しみにしとこう。ランパスたいちょうのつづき。