支離滅裂な政府

もう、うんざりなんだけど、この国の政府には、ほんとにうんざりなんだけど。
河津さんが書いてくれているから貼ります。

http://reliance.blog.eonet.jp/default/2010/11/20101123-b663.html

「政府は教育と政治は別という理念を選択したはず。
教育権というもっとも基本的な人権を尊重すると約束したはず。
保守勢力や世論や国民感情という化け物のなすがままになり
普遍的な理念を貫けない国を国と呼べるわけがありません。」


☆広島朝高生の詩から

………
 一体どういう理屈で帰れと言う?
 そもそも、日本の歴史は後ろめたいことが多すぎる。なぜ日本にいる多くの朝鮮人が、他国である日本で生まれたのか?
 簡単な話だ!!
 日本が朝鮮を植民地にし、労働力が不足している事から強制連行によって日本に連れてこられたのだ!!なのに、「帰れ」「税金泥棒」などと言われるが、我々も税金は、きちんと、しっかり、耳をそろえて払っている。それなのに我々に対して「泥棒」などと、勘違いもいい所だ。
 私は「泥棒」という言葉が大嫌いな言葉の一つである。
 インターネットで、高校無償化の問題についてのコメントに「税金泥棒」「日本が嫌なら帰れ」などとふざけた事を書いているが、それなら質問しよう、多くの朝鮮人を強制連行、別の言い方ですれば「拉致」としたのは、一体どこの国だ?日本ではないのか?

……… 
 なぜ我々「学生」たちが、「在日朝鮮人の同胞たち」が、悪者扱いを受けなければならない?
 そもそもなぜ高校無償化を考えたのか?大体、この騒ぎの原因は何だろう?一年半前、鳩山元総理が、無償化に朝鮮学校も含むと言ったのだ。だがどうだろうか、「含みますよ」と言っておきながら、「やっぱりあんたらはだめ!」と言って除外されている。私は思った。
「だったら最初から言うなって・・・。」多くの在日同胞もそんな感じの事を思っていると思う。
………



適用するといい、除外するといい、ようやく適用かと思ったら、いきなり停止だという。ふざけるな。
子どもたちの心に、どれだけ不信を刻みつけて、傷つけたら気がすむか。
そういうのを、最低の大人っていうんだろう。最低の。
総理自らの指示だと、さっきネットのニュースに流れてましたが。

拉致問題に、今度の砲撃の問題、それらに対する外交の無策を、朝鮮学校をいじめることで、ほら、あいつを叩いといたからいいだろう、みたいな、スケープゴートにしてるだけですよね。
一国の総理大臣が。
選挙権もない子どもを。

ときどきいる。
支離滅裂な親父って。
ああ言ったかと思うと、こう言う。ころころ意見が変わる。
ほんとうは、そもそも意見なんかないんだ。
それなのに、なんでも知ってるって顔したがって、えらそうで。
話にならない、とてもつきあいきれない親父っている。
そんなふうに支離滅裂な政府だな。

必死に署名活動して陳情して、言葉を尽くして心情を語ってきた、高校生たちが、本当にかわいそうだ。かわいそうだ。
ばか親父たち、最初っから聞く耳もってねえだろう。

いや、笑ってしまうんだけど。
「だったら最初から言うなって・・・。」

政府というのは大事。法律も大事。お上は人民の心を変えてしまう。
人の心は権力に弱い。力に弱い。
被差別部落の問題が、いまもえんえんあるのは、江戸時代の身分制度のせい。朝鮮人への差別があるのは、100年前に日本が侵略したせい。
政府は悪いことをたくさんするし、差別だってつくりだす。

「偽善は悪よりも悪である」というのはヴェイユの言葉だけど、
もし適用にならなかったら、つかのまでも適用のふりをしたぶんだけ、
よけいに悪人だ。よけいに罪深い。
偽善者で、嘘つきで。陰湿ないじめをして。いじめだろう。これは。
嘘ついたら、死んでから閻魔さまに舌抜かれるって、おばあちゃんに習わなかったかな。

いや、ほんとに笑ってしまうんだけど。
「だったら最初から言うなって・・・。」

それから涙でてくる。

ああもう心底軽蔑する。
私が。
この国の総理大臣以下、政府を。