子どもたちの交流

宇和島と韓国の子供たち交流へ
http://www3.nhk.or.jp/lnews/matsuyama/8004408101.html

竹島を巡って日本と韓国の間で外交問題が持ち上がる中、
宇和島市の小学生が韓国の子どもたちと交流するため韓国へ向けて出発しました。
宇和島市などは平成3年から小学生を韓国に派遣して現地の小学生や住民と交流する事業を行っていて、
21日は今回参加する小学6年生35人が宇和島市役所で出発式を行いました。
式では代表して田野徹君がまず韓国語で自己紹介したあと
「韓国の小学生たちに日本の文化を伝え、いろいろな話をして、友好を深めてきたいと思います」
と抱負を述べました。このあと、子どもたちは、バスに乗り込み、保護者などが見守る中、
松山空港に向けて出発しました。宇和島市によりますと8月10日、韓国のイ・ミョンバク大統領が
竹島に上陸したあと、ことしの交流事業を実施するかどうか検討したということですが、
参加者全員に了承を得て実施することになったということです。参加した小学6年生の女の子は
「わくわくしています。韓国の人と交流して韓国のことを学んで帰ってきたいです」と話していました。
また男の子の母親は
「最近の情勢を考えて辞退しようとも思いましたが、子どもの強い願いで参加させることにしました。
子どもには韓国のことなどを学んで元気に帰ってきてほしいです」と話していました。
一行は21日夕方の飛行機で韓国に向けて出発し、8月24日に帰国することになっています。
08月21日 18時53分



明日帰るのかな。子どもたちはいい経験をしたと思います。
それにしても。
私が宇和島の小学生だったとき、松山は、修学旅行の目的地だった。いまや松山は出発地である。
高校を卒業する頃、文通していたソウルの大学生に、受験が終わったらソウルに遊びにおいでってお手紙もらったけど、韓国なんてどうやっていけばいいのか、見当もつかなかった。でもいま、こんなに簡単に松山から飛行機で行けるのである。その松山へは、たった1時間半で行けるのである。
ああ、すごいな。
うらやましいな。


  祖国という美しき言葉のまぼろしを抱きて生き来し吾らの無念
                當間實光『大嶺崎』

沖縄のひとの歌。何というか、胸が痛いのですが、まぼろしでないのは、さしあたって目の前のひとりの他者との具体的な友情でしょう。

「国と国がどうなっても、ぼくたちはずっと友だちだよ」と、きっとそういう話をしていると思うんだけれども、郷里の子どもたちの、韓国の子どもたちとの交流のニュースは、うれしかったのでした。