送金のこと

金曜日、銀行へ。
パアラランへ送金。

外為法は、なかなか厳しくなっているのかな。この数年、テレビ電話で送金しているのですが、送金の目的、受け取り相手のこと、送金するお金はどこからどういうふうに準備したものなのか、それを証明する書類、通帳、郵便振替なら払い出し書、等々、提出を求められる書類がどんどん増えてゆくんだけれど。職業は、でもはじめて聞かれた。で、少々お待ちくださいと言われる。それが妙に長い。

もしかしたら、扱ってもらえないのかしら、とふと思う。
でも私、マネーロンダリングとか、疑われるようなことをしているかしら?
しかもこの、悲しいほどの少額で?
でもこれが届かなかったら、パアラランはたちまち運営に行き詰まる。

と、電話の画面にさきほどのお姉さんではなく、上司のおじさんが出てきて、テレビ電話ではお取り扱いできない、と言う。
窓口に行ってください、と言う。
え。
でも私は、窓口の人に、テレビ電話を使えと言われたのでこうしているのですが。
あー、でもこちらでは、個人の送金しか扱わないのですが。
だから個人名義の口座を用意してそれで、テレビ電話を使うように、窓口で指示されたんです。
あー、以前はわりとルーズだったんですが、いま、いろいろそのあたりの区別もきちんとするということになりまして、今回は、まあ、こちらにきてもらったので、こちらで受け付けますが、次回からは窓口のほうへ。
でも窓口の人に、テレビ電話でやってくれと言われたんですよ。なんかとてもめんどくさそうに(思い出して怒りがわいた)わざわざ窓口にこなくていいからと。それで、この送金のためだけに、この口座を用意したんです。個人扱いでも、法人扱いでも、現地にお金さえ届けばいいんですが。
あー、申し訳ありません。そちらの支店の担当者には私から電話しておきますので、次回からはどうか窓口のほうへ。

外為法のこととかわかんないですけど、たぶん国家のあれこれの事情があって、こうして私なんかも翻弄されてしまうんだなあと、今さらながら気づいたりする。
それから以前、マニラでレティ先生と一緒に銀行に行ったときに、向こうは向こうで、法律が変わって、お金の受け取りのために、レティ先生があれこれ煩雑な書類を書いていたことなども思い出したりしたんだけども。

私が怒ったので、上司さん一生懸命あやまってくれて、ちょっと落ち着きましたが、窓口でもテレビ電話でもどっちでもいいんですけど(窓口だと手数料が少し高くなるのがいやだけど)、でも本当に、丁重に扱ってもらいたいです。
本当に涙が出るほど大事な、切ない、お金なんだから。

それにしても、この急激な円安は。送金できるドルが、2割、減る。
……。

でもとにかく、送金できて、ほっとしました。
助けてくださるみなさま、ほんとうにありがとうございます。



パアラランはいま夏休み。
今月子どもたちは、マニラ郊外の山のなかの農園に、キャンプにゆきました。木漏れ日のなかで遊んでいる写真が、なんだか夢のようです。