春休み in 山口 (秋芳洞 秋吉台 SL山口号 香月泰男美術館)

春休み。30日から山口の義父母さんち。
30日は秋芳洞秋吉台へ行った。Img_3672 

秋芳洞が、以前はすごく疲れた記憶があるのは、子どもが自分で歩かないので、だっこしていたせいだな。今は自分で歩くので、拍子抜けするほど楽だった。韓国語の団体さんと中国語の団体さんと日本語の団体さんとすれ違う。満員御礼な感じなんだけど、周辺の土産物屋は潰れている。
さびれていく20世紀。
秋吉台は山焼きのあとで、まだらに茶色。「高原霊園だね」って子どもが言う。突き出た石灰岩は墓石なのか。いいよ。死んだらここに埋めても。
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31日は山口から長門峡までSL山口号に乗る。この列車はしあわせな列車だなあといつも思う。家族連れとSLマニアでいっぱい。楽しい雰囲気にあふれている。うしろの展望車は子どもで鈴なり。トンネルにはいるとたちまち煤くさく、「うわあ、地獄だあ」と騒いでいる。もうすこし小さいときは音をこわがって、展望車にいられなかった私の子どもも、いまでは地獄行きの子どもたちの仲間。
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夜、熊本市政令指定都市になるというニュースに子どもが興奮する。こないだ作文に政令指定都市が19あることについて書いた。20番目になると予測した街のひとつが熊本市だったのだ。熊本市の地図を眺めてから寝た。



1日は香月泰男美術館へ。Img_3839_2
桜まだ咲かない、あるいはようやく咲き始めたかな、という感じの春の山里の景色のなかをゆく。山口県、道路は広くて車は少ない。なんにもない田舎の道に突然あらわれる花売り娘や鼓笛隊のオブジェ。
 

中庭のオブジェといっしょに遊ぶ。
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香月泰男のおもちゃは、楽しい。もとは、ブリキや木ぎれの小さなおもちゃ。「香月泰男のおもちゃ箱」という本がある。香月泰男のおもちゃの写真と、谷川俊太郎の詩。
 




   公園に行く

木のからだで
針金の手で
ブリキの足で
見えない心を運んでいる

神に似ているだろうか私たちも
あなたのように?
捨てられたかけら
もう役に立たないガラクタから
創られているとしても

あなたの息を吸い込んで
私たちは生き始める
あなたの目にくすぐられて
私たちはほほえむ

そしてあなたより
長生きする