雪のクリスマス

雪のクリスマスイブ。

でも、そんなことすっかり忘れていたんだわ。
というか、全然クリスマスの気分ではなくて、もう自分には関係ない気がしていたんだけど、
子どもはそういうわけにいかないらしいのだった。

ツリーを飾って、ケーキを食べる、という。

えええ。今になってツリー出すの?
一度出したら、片付けるの面倒で、どうかすると春まで飾っていたりするから、出したくないなあ。
「ぼくも飾りつけ手伝うから」
いやいや、片付けるのをやってほしいんだよ。

とにかく、ツリー出すのも、ケーキ買うのも、宿題のプリント、今日のぶんをやってしまってから。
プリントやらなかったら、ケーキなんか買わないからね。ごはんにろうそく立ててやる。

「えーっ!」
子ども、ショックで涙目。「それじゃあ何かの呪いみたいだよ」
たしかに、お茶碗のごはんにろうそく立てたの想像したら、不気味だ。
でも、宿題がのろいとそうなるよ。

「親父ギャグだ」と子ども笑い転げるが。
宿題しないと、ほんっとに、ごはんにろうそく立てるからな。

これだけ言ったらプリントするだろうと思ったが、
すりゃあせん。Img_3256 

子どもも忙しいのである。床一面に街づくりして、街もクリスマス仕様、手のひらサイズの紙製のツリーを飾ってる。プリントの下では、地下活動、新聞づくりをはじめていて、国語辞典ひきながら、あやしげな記事を書いている。
プリントどころではないのだ。


3時間かかって、ようやく1枚だけ算数のプリントして、パパとケーキを買いに行った。
ツリーも出したし、子ども、鍵盤ハーモニカで「聖者の行進」弾きながら、部屋のなかぐるぐる行進したし。すこしはクリスマスの気分になったらしい。Img_3266 


あとはプレゼントだが、パパからはもう電車買ってもらってるし、あとは来週、おじいちゃんちに行ってから、相談しなさい。おかーさんは知らん。

「明日、雪つもったらいっしょに雪だるまつくろうね」
って、子どもは一方的に約束して、寝た。

寒いなあ。雪つもるかなあ。雪だるまの前に、雪かきかなあ。
考えるだけで鼻水出てきそう。