梅雨明け

資料館に行ったせいかな。原爆の夢をみた。
向こうから津波のように光の波がせりあがって寄せてくる。風景が歪む。空気の層が、瓶が溶けてくっつくような歪みかたをして、吐きそうになったところで、目が覚めた。

梅雨明けらしい。かんかん照りの気配。
朝、外に出ると、鳥の声、蟬の声。
子ども、元気に学校に行ったが。

朝、学校で吐いたらしい。それで1時間目は保健室で寝ていた。
バスを降りてから気分悪かったって言う。酔ったかな。彼は最近、乗り物酔いをするようになった。以前はまったく平気だったのに。

晴れたので、私は畑。
雨がつづいた間に、雑草はおそろしく育っていて、抜いても抜いても終わりがない。でも晴れるとかんかん照りなので、働くのは1時間か2時間が限界。午後の畑で、ひとり雑草相手に、動悸、息切れ、めまいしているのが、なんだか孤独。
枝豆収穫。雑草だらけの畑にほったらかしだったのに、ちゃんと育っている。
オクラとミニトマトも、毎日すこしずつとれる。勾玉のように円を描いているきゅうり。ニラ、ねぎ、大葉。
畑をおおいつくしている朝顔をどうするか、これから花咲くので咲かせてやりたいが、どこにでもからみつく習性が困る。畑のなかにひろがっているのは、ひっこぬいた。ひまわり、まだ咲かないが、咲くつもり。

学校で書写のあった日は、家でもお習字したがる。今日はこれ。
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古代文字みたいだ。社会科の地図の記号。
「ママってなんにも知らないんだね。全部忘れちゃったの?」だって。
そっ。忘れちゃったの! 灯台発電所の区別もつかないの!

お習字、子どものとき習いに行かされたけど、楽しいと思ったことはなかったなあ。
お手本通りに書けないので、だめだだめだとばかり思ってくたびれちゃった。おかげで、書道というもの、展覧会など見に行っても、何がおもしろいか、今にいたるまで全然わからないのだが。

この子のお習字は、なんだか楽しい。
学校で書いてくる、下、とか、日、とかの字は、上手でもないし楽しくもないんだが、こういうふうに勝手に書いてくれると、なんかなあ、楽しいなあ。筆くらい洗ってやろうっていう気になる。

夏休み前夜。
ラジオ体操の当番表などやってくる。