星ヶ丘ゆき

kazumiの日常雑記

広島の子ども

いま目の前に詩集2冊あって、
『川岸の道』(御荘博実) 『たった一度の物語』(石川逸子)

詩壇というようなところから遠くはなれて、詩という行為はなされていたのだと、
思ったのでしたが、そのことに、何かとても慕わしいような気持ちをもったのでしたが、詩集のことはまた書くとして、

それらの詩の底に、原風景のように、原爆投下の広島がある。



それで思い出したのだが、
しばらく前のことだが、息子が突然、言った。 彼はいろんなことを、突然言うのだ。

「日本が、真珠湾を攻撃して、太平洋戦争がはじまったんだよね。それでアメリカは、日本に復讐したんだよね。でも、アメリカは、やり過ぎだったんじゃないのかな。原爆を落としたことは、やり過ぎだよ。原爆は余分だったんじゃないの」

はい。そのとおりだと思います。原爆落とさなくても日本は負けていたよ。

そういうことを、考えるのか。
広島の子どもは大変だなあ、と思った。


ところで、その広島の子どもは、ここんとこ「宇宙戦艦ヤマト」を口ずさんでいる。
エレクトーンで弾いている。小さい頃、エレクトーンの教室で一緒だった子たちと、アンサンブルの発表会に出るのだが、今年この曲でやるんだって。去年はスターウォーズだった。男の子の多いグループなのである。
それで、こんどまた、呉に、戦艦ヤマトを見に行きたいという。

そういえばこの子の曽祖父は、職業軍人で、呉の海軍にいたのらしい。

それはいいのだ。それはいいのだが、 いつのまにか軍艦のプラモデルなんかもっている。
パパが買ってやったっていうのだが、いったい、どうしてこういう無駄遣いができるのか、理解できない。

それで私が腹を立てていたら、息子は言うのである。
「ママ、もしぼくが一億円手に入れたら、7割は発展途上国の子どものための義援金にして、残りの3割で、家を建てたいんだ。」

いい子だ。書いておくよ。でも家を建てたあとの生活費が不安だからさ、家は質素にして、あとは貯金しとくのがいいと、ママは思うよ。

貯金、という言葉は、いま彼の辞書のなかにない。