昨日の105円

昨日はお世話になっているボランティアグループの集まり。

ここんとこ出費がかさむ。なんといっても、道路移管(このあたり私道なのだが、それでは不便なことも多く市に移管する予定。そのための測量の費用やら何やらで、一軒あたり8万円ほどかかる)の出費が大きいが、さらに、電気が壊れてつけ替えなければならなかったのとか。ありがたい定額給付金は、すでに消えている。
さらに、ガスコンロも壊れかけていて、今、片方はチャッカマンで火をつけているが、これもなおすとなると(時間の問題。ガス屋さん、名刺とパンフレットもってきて、待っている)10万くらいかかるなあ。

さてそれで、夏にフィリピンに行くとすると、どうすればいいか。

自分がもの書いていたりするなんてことは、どうも恥ずかしいので、ばれないですむように、ペンネーム使っていたはずなのに、ここのところ、どうも綻びが出てきて、ばれはじめると、もういいやという感じになってきて、昨日の集まり、「christmas mountain」もっていって売る。

4冊買ってもらった代金のなかから、会費払った。

12年前にパヤタスのゴミの山に来てくれた人が、ぱらぱら本をめくって

  ゴミのトラックそれから痩せた皮膚病の野良犬たちに道をゆずって

の歌に目をとめて、「いたわねえ、もう、痩せてあわれな姿で、犬が」と思いだしてくれていた。彼女が思い出してくれたことで、ふいにその歌がなまなましく呼吸しはじめたような感じがした。

いたのだ、犬。あわれな犬、としか思わなかったが、2006年ぐらいか、狂犬病さわぎのときに、ゴミ山であの犬たちが目の前を通るのを見たときは、さすがにすこし足がすくんだ。


夕方、ブックオフに古本持っていく。20冊持っていって、8冊だけ値段がつく。280円。あとは値段がつかないという。まあね、古いしね。でも悔しいから持って帰る。こないだ持ってった子どもの服は、8着ぐらいで770円くらいだったか。

なのに、そうやって私が小銭つくっている間に、背後では、パパと息子が電車を漁っている。パパは、カード、などというものを持っているせいで、現金なくても買えるのだ。私が280円を手に入れている間に、2800円買っている。それで「あと20年遊べるから」とか、いろいろ言うんである。あきれる。

きっと私がフィリピンに行っている間に、今度はおじいちゃんも参戦して、また玩具が増えるんだろう。
ちびさん、「ママ、フィリピンに行っても元気でね。ぼくはおじいちゃんのところに行くの」と、私がフィリピンに行くのを楽しみにしているし。

私は105円狙い。
昨日の105円はジャン・コクトーの「おかしな家族」。コクトーのデッサン入りのファンタジー。太陽と月が結婚して、子育てに失敗する話。