自閉症児のコミュニケーション(アスペルガー症候群、高機能自閉症)その6

3日連続の積雪。
あったかいところで生まれたので、雪は、たまにすこし降るから、おおはしゃぎするほど、うれしいことだったけど、こんなにどっさり降ったら、身心がついてゆかん。
畑の雪のなかから、はつかだいこん1個収穫。ちびさん食わんので、私が食べた。

(つづき)

☆表現への支援

子どもの考えや気持ちを非難せずに聞く
独特な考え方・行動について、間違っているではなくそういう風に思ったんだね、とうけとめる。
わがまま、よくないと思われることでも、子どもが表現した気持ちや思いをまず受けとめ、そうせざるをえなかった理由を理解しようと努める。
助けを求めてよかった、この一言で切り抜けられたと実感できる経験を積み重ねられる。
伝えるメリットが実感できる表現を教え、それを使った成功体験を積み重ねられるようにする。

その時その場で、いまが助言の求めどきであることを伝える(前提としてわかる・大丈夫な環境におかれていることが大切)
表現の見本や選択肢を視覚的に示す。
援助を求めたことをほめ、快く手助けする。
誰に援助を求めればよいかを教える。
大人がその子に援助を求める場面をつくり、どうして助けてほしいのか、助けてもらってよかった理由を明確に伝える。

その子どもの気持ちや考えを相手に伝えるといいとき、こんなふうに言えばいいよというモデルを示す、言ってもいいことを伝える。
「~したくない」「ひとりにしてほしい」「くやしい」「選べない、迷っている」「もうすこし待ってください」「ゆっくり言って」「疲れたので休憩してもいいですか」「どうしていいかわからないので教えてください」

リマインダー 
取るべき行動や必要な言葉を思い出す手がかり(シンボルや文字で示し目につくところに置く)
「わかりません」「おしえてください」「いいたくありません」「パス」「うまくいえません」「てつだってください」「かしてください」「もう一回いってください」
写真なども。

☆子どもが意思表示できたらいいものの例

要求→わたしを見て、欲しいものや活動、手伝ってほしい、~がしたい、~が欲しい。
抗議→いやだ、いらない、ひとりにして、ここをはなれたい、わたしのもの、休憩したい。
人との関わり→あいさつ、あそぼう、できた、ない、なくなった、~の番。
生活→場所、人、活動、使うもの、好きなこと、ほしいもの。
気持ち→子どもの感じているであろう気持ち(うれしい、こわい、痛い、気分が悪い、疲れている)
応答・交渉→わかりません、教えてください、考え中、もう一回言ってください、話したくありません、思いつきません、みせてください、ちょっと間違えた、パス、など。

☆支える関わりを

実際の場面は、いろいろな音や刺激、いろんな人からの働きかけ、暗黙の了解による社会的なルール等、目に見えない情報が錯そうしているので、総合的に処理して判断する必要がある。

自閉症の人にとっては、とてもわかりにくく、混乱した世界。

(そういえば、いろんな人からの働きかけの、どれが大切でどれが大切でないか、どれを優先すればいいか、などの判断ができなくて、人間関係ぐちゃぐちゃになってしまうのが、しんどかったなあ。誤解はついてまわるし。私を抜きに、まわりの人たちで、じゃんけんでもなんでもして、折り合いをつけてくれればいいのにと思った。こういうことは、子ども時代より、大人になってからのほうが、しんどいかもなあ。)

どこまでわかっているのか、何がわからないのか、本人が困っていると自覚していなくても困っていることがないか、それを子どもの様子から知ることによって、それに対して具体的な対応を行う。
不安と混乱の状態にある子どものしんどさに共感し、無理をさせず、大丈夫であることを感じさせながら、ともにどうすればいいのかを考えていく。
他の人と違う考え方や感じ方を尊重しながら、実際にどうすればいいか、前向きに受け止めていけるよう、一緒に考えていく。

(以上、終わり。)

たぶんすぐに忘れるんだけど、ときどき見て思い出せるように書いておきます。

金曜日が終業式。というわけで冬休みがはじまった。
ちびさん一日じゅう、しゃべりつづけ。
私は頭が、ぼうっとします。