朝鮮学校に無償化を求める要請文への賛同のお願いです!

河津聖恵さんのブログhttp://reliance.blog.eonet.jp/default/2012/01/post-781b.html
から転載します。

朝鮮学校に無償化を求める要請文への賛同のお願いです!★ 転載歓迎!

 2011年1月23日現在、朝鮮学校の無償化は、一向に実現の見通しがついておりません。昨年8月末に菅前首相が手続き再開を指示しましたが、その後12月には金正日総書記の逝去を口実に、政府は再び朝鮮半島情勢を持ち出し、中川前文科大臣は無償化か否かの判断が遅延する可能性を口にしました。年が明けまた文科大臣が変わりましたが、朝鮮学校の無償化について前大臣からどのような申し送りがされたのかも不明です。拉致担当大臣等、関係閣僚の顔ぶれからも不安なものが胸によぎります。
 いずれにしても、3月初めの卒業式までには無償化が実現されるよう、最大限の努力をしなくてはなりません。もうすでに1月も終わりで焦燥感を抱いています。そこで、2月に再度要請を行います。要請文を下記のようです。ぜひお読み頂き、賛同いただければと思います。

賛同して下さる方々は、
1皆様の中でこの要請文に賛同して下さる方々のお名前を、要請文の下に加筆いたします。その際、名前の公表の可否については次のabcをお選び下さい。なお名前を公表可能な方で、肩書きも公表可能な方は名前の後に( )を付けてお記し下さい(例:河津聖書(詩人)、※肩書きはもちろん詩人に限らず、多様な方の賛同を求めます)

a要請の際に渡す紙の上にだけ、名前(肩書き)の公表が可能。
bネット上でも名前(肩書き)の公表が可能。
c紙の上でもネット上でも名前(肩書き)の公表は不可能(この場合は、全賛同者の名前を記述した後の「他何々名」の人数に含めさせて頂きます)

2賛同者の方々で希望者には、コメントも寄せて頂きたいと思います。コメントは、要請文と賛同者名の後に、無記名で順次記載いたします。

要請文の内容に賛同して下さる方は、上記1について明記の上、私の下記のアドレスまでおお送り下さい。なお、この要請文は「詩人の要請書」となっておりますが、もちろん詩人以外の方々でも賛同大歓迎です。何かご質問、ご不明な点があれば何でもおたずね下さい。

賛同の送り先:kiyoe51803291@kib.biglobe.ne.jp(メールタイトルは「要請文賛同」でお願いします)

私たちのこどもたちのために、多くの方々がお力を貸して下さることを願っております!

    2012年1月23日       河津聖恵   

内閣総理大臣 野田佳彦
文部科学大臣 平野博文

    朝鮮学校への「高校無償化」制度即時適用を求める詩人の要請書
 
 2010年2月、鳩山元首相は、当時の拉致大臣の要請を受け、朝鮮学校を高校無償化の対象から当面除外すると宣言しました。私達詩人は、同年8月に『朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー』を出し、一日も早い無償化の実現を訴えてきましたが、この二年の間、錯綜する情報に一喜一憂し、希望を抱くたび打ちのめされてきました。何よりも、一日千秋の思いで文科大臣の決断を待っていた生徒達の心の傷はいかばかりでしょうか。さらに、昨年結局は無償化の対象とされず、信じていた日本社会に裏切られた思いを抱いて巣立った卒業生達は、後輩もまた同じ思いを強いられているのを見て、どれほどやるせない思いでいるでしょうか。かれらの心を想像すると、私達の心も果てしなく痛みます。
 首相も文科大臣も二年で何度も交替しましたが、去っていった誰一人として、無償化の恩恵から理不尽に取り残されたままの子供たちのことを、もはや振り返ろうともしていません。子供達は、人間としての当然の権利から排除され放置されてしまいました。政治家たちとマスコミに煽られた世間の誹謗中傷も止まない中に。こうした事態の責任はすべて、みずからの利害と保身に走ったために無償化を実現できなかった政治家、高校無償化の理念を守り通せないでいる民主党、そして当初は朝鮮学校の無償化を決めていたにも関わらず、政治の介入を毅然とはねつけられない文科省にあるのではないでしょうか。
 首相は「政治家の仕事は、みなさんが安心して、それぞれがやりたいことが出来るようにお手伝いすることです」と先日テレビで言われました。その「安心して自己実現できる」という首相の言葉には、子供たちが安心して学べるようにする、ということも当然含まれると理解しています。その趣旨で行けば、朝鮮学校の生徒達もまた、日本の高校生と同じように、社会全体が慈しむ中で、安心して学べなくてはならない筈です。
 文科省もまた、菅前首相が無償化の手続き再開を指示したにも関わらず、積極的に動いているようには思えません。さらには同省の曖昧な態度につけ込むかのように、地方議会では補助金の打ち切りを次々決議されました。とりわけ震災時に被災者に炊き出しをした東北朝鮮学校に対する宮城県議会の補助金打ち切りの決議は、在日同胞社会に大きな悲痛とショックを与えています。
 しかし皮肉なことではありますが、この二年間、政治からのあからさまな非人間的な仕打ちを契機に、日本の良識ある人々の間で支援の輪は大きく拡がり出しました。各地で新たな支援組織も生まれました。さらに昨年11月には、海の向こうの韓国で、私達の『アンソロジー』のダイジェスト・朝鮮語版が上梓されました。これは同国の俳優権海孝(クォン・ヘヒヨ)氏(「冬のソナタ」等に出演)が朝鮮学校生達の描いた絵にエッセイを寄せた絵本との同時出版です。出版を企画した韓国の写真家は言いました。「私が朝鮮学校を支援するのは、同じ民族だからではありません。民族の文化や言葉を学ぶ生徒達の輝きに感動したからです。それは普遍的な気持です」。この言葉には、真の人間的な深さと温かさがあります。人間は、どんな心の壁も国家のエゴイズムも乗り越えて、人間を目指し続けるべきではないでしょうか。
 首相と文科大臣にお願いです。もうこれ以上、朝鮮学校の無償化除外という事態を引き延ばし、子供達の心に理不尽な悲しみを背負わせないで下さい。国策や政治の思惑で、いま現在も朝鮮学校でふつうに学び生きている生徒達の学ぶ権利と喜びを奪わないで下さい。首相と大臣は、朝鮮学校無償化実現という私達の悲願に、人間として向き合い、必ず叶えて下さい。
 一日も早く朝鮮学校の無償化が実現され、今の三年生が晴れ晴れとした気持で卒業できることを、私達詩人は切に願ってやみません。       

 2012年1月18日    
 『朝鮮学校無償化除外反対アンソロジー』刊行会
代表 河津聖恵

賛同のコメントなど(随時増えていくようです)、詳しくはもとのブログを見てください。