今日の洪水ちゃん

洪水ちゃんより先に手をあげる人はいるの?
ってきいたら、「いるわけがない」と息子は言っていた。
ところがその息子が、洪水ちゃんより先に手をあげた。というか、ほかに手をあげる人がだれもいなかった。
国語の時間に、百人一首の一番目の歌を覚えている人、とこないだ先生はきいて、そのときは何人も手をあげた。今日は二番めの歌だと思っていたら、なんと100番目の歌だった。で、覚えているのは息子だけだったというわけだ。

何年か前に百人一首教えたら、かるたとり、私に負けるので、ふてくされてそっぽを向いていたのが、この学校は冬に百人一首大会するんだな、それを知ってから、ふてくされているわけにもいかないと思ったらしく、この春休みの間に、10首おぼえたから、20首おぼえたから、と言って、私に勝負を挑んできていたのだった。
勝てるはずない。
息子、70首おぼえても、30枚しか取れないので、ものすごく悔しがっている(←いまここ)。私まだ一回も負けてない。
でも、来年には負けそうな気がする。
私が母に勝てるようになったのが、中学1年のときだったし。今度は私が抜かされる番だと思う。しょうがない。

さて、今日も洪水ちゃんはぶっとばしていた。
社会科の授業で、日本は台湾を独立国と認めていません、という話を先生がしたら、
洪水ちゃん、「私なら、台湾の独立を認めます!」
おまえが決める話かよ、と男子たちの突っ込み。
教室は失笑、という感じだったらしい。

洪水ちゃん、毎日ほんとに笑わせてくれる。
うざいって思う人たちもいるみたいだよ、先生とのやりとりは洪水ちゃんにまかせて、自分はマイペースで勉強、っていう人たちもいるよ、と息子が言うから、こういう天真爛漫な破壊力には、ただ圧倒されておくのがいいと思うよ、なかなか出会えないよ、と私は言った。