鼻血を出す子ども

上関原発の反対運動は、島の漁民たちが頑張った。伊方原発に行ったとき、地元の漁民から、金をもらったはいいが、潮の流れが変わったのか原発できてから魚がとれなくなった、と聞いたからという。近所のおじさんが、電力会社の下請けで、上関原発予定地に仕事に行っていたんだが、住民の抵抗がすごくて杭一本打つのも大変だったらしい。いま、その仕事は入らなくなった。
人は、いろんな立場で生きてるもんだなあと思った。

パパは、子どもの頃から倦怠感と鼻血に苦しんできたという。パパの友人も鼻血と下痢がひどくて苦しかったという。たぶん、福島のことがなかったら、そんなこと、話題にもならなかったろうけど。
共通点は、親たちが子ども時代、被爆後の広島で生活していたこと。
友人の子どもも鼻血を出しやすかったという。私たちの子どもは白血球数の値が通常の二倍ある。
でもそれが、原爆に関係あるかどうか、ほんとのところはわからないのだ。鼻血を出す子どもなど、どこにでもいる。

福島の子どもたちに、鼻血が増えているらしいのが、放射能のせいだと証明できるかどうかは知らない。そのような線量ではない、らしいし。でも放射能のせいだとパパは確信している。血が教えてくれるんだそうである。

いろんな志もある。
原発をめぐるあれこれがどうなるかはともかく、さしあたって子どもたちを。

疎開プロジェクト(民間)
http://ameblo.jp/tentsuku-man/entry-10922992039.html
一口5000円、1200人の子どもたちに安全な夏休みを☆

チェルノブィリへのかけはし
http://www.kakehashi.or.jp/

今のこの国のものがたりは、100年後、200年後ぐらいに、どんなふうに見えるのだろう。もしもそのときの社会が倫理的であったとしたら、問われるのは、子どもを守ったか、犠牲にしたか、ということである気がする。