入学式

入学式。
今日から中学生です。なんと。
何の仮装大会でしょうかと思うほどぶかぶかの制服も、入学式の会場ではそれなりに新入生っぽく見えたのでした。
「人のために働くことのできる人に、とくに弱い立場の人のために心を尽くすことのできる人になりましょう」という校長の話も、そのあとの教室での、「自分を大事にしてください、そのためにも、まわりの人を大事にしてください」という担任の話も、え、なんか、子どもら、人間扱いしてもらっているよね、とどきどきした。
先生たちが怒っていなくて、穏やかなことに息子は驚いていた。小学校の頃は、自分は何もしてなくても、ふざける子たちがいるので、みんなが叱られる、何をするにも叱られるのが当たり前になっていて、どうやら中学の先生はもっと怖いだろうと思っていたらしいのだった。
さしあたり、叱られる理由はない。見まわせば、みんなまじめそうで真剣そうで、これはまたいじらしい子どもたちだなあと思ったことでしたが。
教室には「入学おめでとう」の垂れ幕と、赤と白のティッシュのお花。こわそうな顔した先生がなごやかで、じゃんけん遊びしたりして、平和すぎて、震える。 
よく受検受かったよね。
教科書17冊(2年生の教科書も何冊か混ざってる)ある。かばんに教科書を入れるのに、うちの子は妙に時間がかかるなと思って近くに行ったら、地図帳開いて眺めていた。電子辞書その他を受け取り、バスの定期を買って帰る。
家に帰ってからは、すでにもってる何冊もの地図帳と、飽きず見比べていた。地図帳と時刻表なら何時間でも眺めていられる。謎だが。
明日は4教科の試験だって。明後日は英語の春休みの課題の試験だって。春休み、必死で遊んでいたんですけど、いいんですかね。私もう勉強につきあうのいやですからね、自分でやってくださいね。
明日と明後日、お弁当だって。私は私の仕事、と。