お知らせ 朗読劇『ガザ 希望へのメッセージ』 in 広島

転送大歓迎。
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親愛なるみなみなさま

昨年、京滋の市民有志「つばめクラブ」が立ちあげた
へいわをめざす朗読集団「国境なき朗読者たち」。

2009年9月11日、朗読劇『ガザ 希望へのメッセージ』(脚本・演出=おか まり)を
京都の出町柳のカフェ「かぜのね」で上演。7人+照明さんで初舞台を踏みました。

ほとんどのメンバーが芝居経験ゼロという素人集団ではありますが、
包囲壁の頭上から絨毯爆撃されるガザの人びとの、声なき声を伝えたい!
その想いを、それぞれの肉声にかえて初の舞台を演じたのでありました。

この舞台を見てくださった方々から噂の種が風に乗って舞い上がりました。
その種はいま、全国各地に静かに広がろうとしています。
震災を経験した神戸では、プロの演出家の手によって劇団「どろ」さんによって演じられました。
被爆の地、ヒロシマまで運ばれた種もあり、
このほど、つばめクラブ、プロデュースの「国境なき朗読者たち」に
再演の依頼が届いたのです。

オファーをくださったのは、東京外国語大学
文部科学省による委託事業<http://japan-middleeast.jp/>で
「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業:中東とアジアをつなぐ新たな地域概念・共生関係の模索」という
ワッペンがついています。
つまり、「事業仕分け」でザクザク切られた貴重な国費予算から、
捻出した予算で、この「ガザ 希望のメッセージ」の再演をプロデュースしてくださるという。

日時は、3月21日(日)14:00-18:00
場所は、広島市内のフェアトレードカフェ・パコ  (詳細は末尾に)

この3月の連休、つばめ劇団(「国境なき朗読者たち」)は、いざ、ヒロシマへ遠征公演の旅に出ます。
再演に向けて、ベイルート帰りのオニ座長による猛練習も再開しました。

ニューヨークに居を移したメンバーらの穴を埋めるべく、
役者にも新たな顔ぶれが加わり、また大きな進化を遂げております。

どうぞ、この挑戦をともに見守り、再演の成功を応援くださいますよう、
つばめ劇団プロデューサーの一人として心よりお願い申し上げます。

あんどうえりこ拝


以下、主催者からいただいた詳細メールです。
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中東カフェ@広島
「ライブ! fromパレスチナ:ヒップホップと朗読で聞く「中東紛争」の現実(リアル)」


イラク戦争の開始から7年。
自衛隊イラクを去り、オバマ政権になって、戦争の記憶は私たちの生活から薄れつつあります。しかし、中東では相変わらず、戦火がやむことはありません。一年前の2009年は、イスラエルによる激しいガザ攻撃で幕を明けました。イスラエルには強硬派のネタニヤフ政権が誕生し、ガザでは相変わらずイスラエルによる封鎖が続いています。
攻撃と封鎖で窒息させられそうな、ガザのパレスチナ人たち。
彼らは一体、どのような生活を送っているのでしょうか?
そのビビッドな姿を、音楽と朗読劇を通じて知り、感じるイベントを、今回「カフェ・パコ」にて企画しました。名づけて“ライブ! from
パレスチナ@広島”。多くの方々のご来場をお待ちしております。

日時:3月21日(日)14:00-18:00
会場:カフェ・パコ (広島市中区大手町3-8-3)
参加費:無料(ただし会場側に飲み物代をお支払い下さい)
お問い合わせ:フェアトレードカフェ・パコ(特定非営利活動法人ピースビルダーズ)

Tel 082-247-0645  e-mail:paco@peacebuilders.jp

【プログラム】
Part I  14:00-15:30
ラップで伝える「占領地」の抵抗:映「Slingshot Hip Hop」に見るパレスチナの若者像
講師:山本薫(東京外国語大学助教
あの「Slingshot Hip Hop」が広島に来る!
ニューヨークをベースに活動するアラブ系アメリカ人アーティスト・映画監督、ジャッキー・リーム・サッロームさんが2008年に撮ったこの映画は、イスラエル領内やガザ地区パレスチナラップミュージシャンたちの生活に密着したドキュメンタリーです。昨年12月、サッロームさんを東京と京都に招いて上映したときには、会場の倍の観客が集まり、急遽上映回数を増やすほどの、超人気を博しました。登場するラッパーたちの音楽の力強さと共に、その背景として語られる抑圧されたパレスチナの歴史、不条理なまでに劣悪な社会環境、次世代に託す彼らの希望のメッセージが、観る者の胸を熱くすることは間違いありません。映画を題材に、アラブ文学の専門家、山本薫さんが解説します。[映画は英語字幕版の部分上映になります]

Coffee Break + Arab Sweets!

Part II 16:00-18:00朗読劇 「The Message from Gaza- ガザ 希望のメッセージ-」


出演 「国境なき朗読者たち」+解説 岡真理(京都大学教授)
(岡さんからのメッセージ):
「昨年、暮れから1月にかけて、ガザがイスラエルに攻撃されました。150万もの人々を出口のない空間に閉じ込めて袋のねずみ状態にして一方的に破壊し殺戮する。そんな信じられない攻撃にガザの人びとは3週間にわたり見舞われたのです。1400もの命が奪われ、大勢の人々が傷つきました。破壊と虐殺のなかで、みずからの命を賭して、今、そこで起きていることを世界に知らせようとした人たちがいました。そこには、この現実を知れば、人は決してこんなことを許しはしないという思いがこめられています。ガザから私たちに向けて発せられた希望のメッセージを聞きとどけたい、そんな思いでこの朗読劇を作りました。その思いを多くの方と分かち合えれば幸いです」

総合司会:酒井啓子東京外国語大学教授)

主催:東京外国語大学「世界を対象としたニーズ対応型地域研究推進事業:中東とアジアをつなぐ新たな地域概念・共生関係の模索」(文部科学省委託事業
http://japan-middleeast.jp/
共催:特定非営利活動法人ピースビルダーズ
文部科学省科学研究費補助金基盤研究[A] 「現代中東・アジア地域における紛争・国家破綻と社会運動」(代表者 酒井啓子