何に怒るのか

どう考えたって、今回の朝鮮学校除外の問題は、朝鮮学校の問題などでは全然なくて、ひとえに、この国の人権感覚の無惨さ、歴史的な誤りの延長にあるものです。だから本当は、日本人こそが、こういう結果になっていることに対して、歴史認識の誤りとして、内なる差別の問題として、身悶えして苦しまなければならないことのはずなんです。
なのに、政府もマスコミも一般人も、なんなんだろう、この犯罪的なボケぐあいは。

このブログが、私は一番わかりやすくて、すっきりします。
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「私は2010年の排除だから怒っているのではない。1990年代に東京朝高に外国人登録証の住所変更をしなかったとかいう「微罪」で機動隊がなだれ込んできたことにも怒っているし、国鉄・JRの定期券の「通学」割引を朝鮮学校に認めなかったことにも怒っているし、受験資格はおろか大検の受験資格すら認められずに理不尽なダブルスクールを強いられたことにも怒っているし、1960年代から1970年代に朝鮮学校を取締ろうとして外国人学校法案なるものを作ろうとしたことにも怒っているし、1950年代初頭に都立時代の東京朝高に警察隊がなだれこんできたことにも怒っているし、1948-49年に死ぬ思いで作った朝鮮学校をぶっつぶしたことにも怒っているし、戦時期に「皇民化」教育を強制したことにも怒っているし、1930年代中盤に在日朝鮮人の民族教育を取締・簡易学校等を警察力で強制閉鎖したことにも怒っているのである。そして、この全てを食い止めることができず、むしろ支持し、2010年現在でも朝鮮学校排除賛成53%という数字をはじきだす日本の一般人に怒っているのである。」

「はっきり書いておくが、日本政府はいまだけ間違っているのではない。ずっと間違っているのである。ずっと間違っているから、いまも間違えるのではある。だからこそ、朝鮮人が歴史を持ち出し、怒りを表明することは決して間違っていないのである。」

まったくその通りだと思います。