一週間

土曜日、ちびさんの音楽教室
歌わない、絶対歌わない子なのだが、
ひとりひとり音階を歌うとき、最近先生は、ちびさんに「歌いましょう」とは言わず、「先生が弾く階名を言ってみて」と言うようになった。
すると、ちびさん、ドレミとかソラシとか、言うようになった。
うつむいて、蛙が鳴くみたいなへんな声で、たぶん相当照れくさいのかもしれん。
前回は、口だけあけて、声は出せなかったから(その前は口もあけなかったから)、蛙の声でも声が出たのは一歩前進。

でもみんなが歌うときは、あいかわらず歌わないでひとりで百面相している。見ている分にはめちゃめちゃ面白いが。どうみたって、ふざけている、と見える。

いつだったか、四分音符をかきましょう、というときに、なぜかちびさん、二分音符をかいていた。四分音符は●、二分音符は○。
「だって、かいてってかいてある。ぬってってかいてない」というのが、四分音符が二分音符になった理由らしい。
あーーーーー、そういう間違いは私もよーーーくやった気がする。
かく>ぬる、なの。
かく、のなかに、ぬる、もふくまれるの。

教室は3人のクラスで、3人とも同じ幼稚園で、みんな学級閉鎖のクラスで、つまり一週間ほども、それぞれ熱出したりしながら部屋のなかに閉じ込められていたわけだ、さよならの挨拶をするやいなや、たちまち3人がキャーキャー言いながら教室で追いかけっこをはじめた。
なんというか、ネズミ3匹走っている感じ。

帰りに図書館に寄る。ちびさんこの半年間、ねずみくんの本ばかり借りている。同じ本を何度も何度も何度も何度も。思わず私も、ねずみくんのシリーズではない、別のねずみくんの絵本を探して借りていたりする。それでねずみの話読みながら、寝た。

「月曜日に市場に出かけ」という「一週間」の歌。一日にひとつずつのことしかしないのを、ずいぶん怠けながら生きてるんだなあ、と子どものころは思ったが、一日にひとつのことができれば十分だろうよ、と最近は思う。
それで私は、
木曜日に雑巾を縫って、
日曜日に台所の床を拭いたのだ。
ああ、やっとこさ。

別の床は、また別の日にしようっと。